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ジェンダー平等の時代に私たちが「ママコミュニティ」にこだわる理由

こんにちは!
株式会社ママプロジェクトJapan、代表の岩田かおりです。

3月8日は「国際女性デー」でしたね。

日本で「ジェンダー平等」がいわれはじめたのは、もう何年も前のような気がしますが、本格的な時代の到来はこの1、2年といったところでしょうか。

「いやいや」「まだまだ」
…と感じる場面も多々多々多々!ありますが、
メディアの報道姿勢や政治家の発言からも、ようやく潮目が変わりつつあるなと感じています。
(先日も、麻生太郎副総裁が女性大臣の外見や年齢について発言したことが物議を醸しましたね……。阿部サダヲさん主演ドラマ(『不適切にもほどがある!』 - TBSテレビ)を見ていても思いますが、昭和、平成の長きにわたり、日本の女性はよくもこんな扱いを笑顔で受け流し続けてきたものだと、今さらながら驚きます)

まだまだ途上ですが…
男女共同参画社会実現への取り組みが進められ、
まだまだ途上ですが…
育児中の女性も積極的に雇用する、
まだまだ途上ですが…
男性が育児休暇取得を促進する

などなど、長年女性が感じてきた男女不平等社会は改善されつつあります。(とはいえ、まだまだ本当に途上ですが〜〜〜っ!!!)

ママプロジェクトJapanは時代に逆行している!?

麻生さん発言にしろ、森元首相がオリンピック絡みで発した「わきまえる女性」発言にしろ、ジェンダー観点で相次ぐCM炎上問題にしろ、数年前なら見過ごされてきた、なんなら「こだわる方が神経質」とまで言われていた問題にきちんとスポットが当たり、SNSなどで議論されるようになったことは、10年前、20年前との大きな違いだと思います。

ただ、今回の本題はここからです。

こうして本格的な“ジェンダー平等”社会が到来したなか、
ママプロジェクトJapanは、なぜ「ママ」にこだわるのか?

「パパも一緒のコミュニティじゃダメなんですか?」
「この時代に“ママ”に特化するって、逆行してませんか?」

はい。大変よくご質問いただきます(╹◡╹)。

私たち、ママプロジェクトJapanは、これまで7000名以上の子育ての相談をお受けしてきました。

そこで実感したのは、男性(パパ)と女性(ママ)とでは問題解決への道筋が180°違う、なんなら真逆なのでは!? ……という事実だったのです。

例えば……
女性はプロセスを重視する人が多いですよね。
悩んだり問題が起こったとき、まずは気持ちを吐き出す、話を聞いてもらうことが大切。
話を聞いてもらって、安心できて、そこから落ち着いて解決の糸口を見つけることができる。

一方の男性は、どちらかというと結論重視。
これは一般にもよく言われていますが、私自身も「そうだな」と感じる場面が多いです。

まずは“ママ”が安心して気持ちを話せる場を

一時期話題になった「男脳・女脳」という考え方は、現代の脳科学では否定され、「脳には個人差はあっても顕著な性差はない」という考え方が主流になっているようです。

それでも、「問題解決までの道のりも大切」という女性の場合、

「それで、結局問題点はどこ?」
「経緯はいいから要点だけ話して」
「ああ、それはね……」(話を遮って結論を話しだす)

といった対応を結論重視型のパートナーにされてしまうと、やっぱり傷つきますし、子育てに自信が持てなくなったり、家族といるのに孤独を感じてしまったりします。

私自身、結婚23年の夫とこれで『ぶつかり稽古』?!的に相当な回数ぶつかってきています(笑)。

でも、すでに子育ても仕事もノンストップでいっぱいいっぱい!
時間にも心にも余裕なんて持てない毎日!

だからこそ私たちは、まずはママがまずは気持ちを吐き出して安心できる場作りが必要だと考えました。

ママたちが安心して話ができて、前向きに輝ける場所を作りたい!
ママが癒されて、充電できて、また明日から頑張れるつながりを作りたい!

そうした想いがママプロジェクトJapanという組織になり、『かおゼミ』というコミュニティをつくることにつながっていったんです。

“性差”があることはポジティブに受け止めていい

 そもそも私自身、自分をフェミニストだとは思っていないし、これまでの人生でも男性と真正面から戦うことを避けてきました。

「ジェンダー平等、必要だよね」
と思う一方で、違いや不公平感の解消にこだわるより、
「違いを受け入れる」「違いを活かす」
という感覚を大切にしてきました。

本来的な意味合いは多少違うと思いますが、私のこうした感覚を代弁してくれているようで、最近気に入って注目している言葉があります。

それは「ジェンダード・イノベーション」

▋ジェンダード・イノベーション
男女における体格や身体の構造と機能の違い、加齢に伴う変化、社会的・文化的影響など、「性差の視点」を考慮して研究を行うことで
これまでにないイノベーションを創出し、社会実装へつなげようという概念。

平等であること、公平であることは本当に大切。
一方で、“違い”自体も現実にしっかりとあって、
“違い”がある前提で物事を考えることも同じくらい大切。

同性どうしだからわかり合える安心・安全の場所で、
パートナーシップ、子育て、キャリア、教育費、からだや健康のこと……
などなど心に抱えているズッシリを赤裸々に話して、
すっきりパワーアップする!!
(乱れまくるホルモンバランスの嘆き、この嘆きトークが超絶盛り上がることもw)

そんな環境を求めているママたちが、まだまだ大勢います。
私たちはその環境を大切にするために、
現段階では“ママのみ”が参加できるコミュニティにしているというわけです。

性差に関係なく、一人ひとりが個性や能力を発揮して、社会の成長や変化を支える力を生み出すための取り組みは急務です。
そのために、現在さまざまな方法論が実践されていますが、ママプロジェクトJapanは、ジェンダー平等を推し進めるための第一歩として、あえて“性差を活かす”場作りをしています。

「男女が一緒に」も大切だけれど、パパとママそれぞれで、元気になれる場所があってもいいよね。
それぞれがパワーアップして家庭に帰ってきたら、また家族と過ごす時間が楽しくなるはず!……という考え方。

「だから、ひとまずママの方の担当は私たちに任せて!
子育て中の女性の劇的なエンパワメントには
ママプロジェクトJapanが引き続きコミットするから!!」

そんな気持ちで活動している私たち。
「賛同する!」「共感した!」という方は
どんどん仲間になってくださいね(╹◡╹)

※写真1番左側が岩田かおり
中高生を育てるママ達『プラチナ会』メンバーと
女子パワーがUPするNight♪

▋岩田かおり 
株式会社ママプロジェクトJapan代表取締役
子ども教育アドバイザー

幼児教室勤務を経て「子どもを勉強好きに育てたい!」の想いから『かおりメソッド』を開発。「勉強しなさい!」と叱らなくても勉強好きな子どもを育てる作戦を全国に展開中。1男2女3人の母。
著書に『「天才ノート」を始めよう!』(ダイヤモンド社)

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