できて当たり前何事も完璧!そう思ってしまう原因と対処法

これぐらいはできて当たり前、何事も完璧にこなさなきゃいけない、絶対にミスしちゃダメだ。

何をするにしてもこういった考えに支配されてしまいがちな完璧主義の人ですが、心の中では「もう少し楽になりたい」と感じている人もいるでしょう。

理想を高く持つこと自体はまったく悪いことではありません。

ただ、その理想が高すぎるが故に、自分に必要以上に負荷をかけてしまうので、とても危険です。

心理学では、「理想と現実とのギャップ」が大きい人ほどうつ病になりやすいと言われています。

また、自分に厳しい人は他者に対しても厳しく接してしまう傾向もあります。

例えば、仕事で目標値を高く設定する人ほど、同僚や部下に対しても目標を高く設定して自分を優位に見せたり厳しく当たったりして、良くない形で周りを巻き込んでしまったりします。

目標を高くすること自体は悪くはないですが、周りの人間の感情をないがしろにしたり、目標に達しなかった時の落ち込み方によっては危険を伴います。



【原因】

まずはなぜ自分が完璧を求めてしまうのかを考えてみましょう。

その原因は人それぞれ違いますが、例えば、過去に完璧であることを周囲から求められたり、失敗してひどく怒られた経験を持つ人が、完璧主義になりやすいと言われています。

このような経験をした人は、自己肯定感が育たないケースが多く、自分に自信が持てなくて、どこまでやっても満足できない。だから終わりが分からないんです。

やればやるほど不安がどんどん大きくなるし、「こうでありたい」という願望も大きくなります。こういった考えが完璧主義の呪いを生んでしまうようです。

完璧主義の人は、自分が達成できるかどうかもわからない「マイルール」というものを設定して、自分にも他人にも求めてしまう傾向があります。

自分の100%以上の理想を追い求めると失敗する確率も上がるので、マイルール、自分の追い求める理想ばかりを見ていたら生きるのが辛くなってしまいます。



【対処法】

完璧主義の呪いで自分を苦しめないためには、まずは「最低ライン」がどこなのかを知っておくことです。

自分の能力やその日の体調に合わせて「どこまでできれば十分か」といった最低の基準を作っておくことで、マイルールに囚われることが少なくなると思います。

ですが、今まで長い間マイルールに囚われてきた人は、急に「最低ライン」と言われても、正直難しいですよね。

ここで意識していただきたいのが、「自分に「なぜ」を問いかける」ことです。

例えば、「この仕事を今日中に仕上げる!」と思っているとしたら、「この仕事を今日中に仕上げないと会社が倒産するのか」「この仕事を仕上げないと誰かが会社を辞めさせられるのか」。そう問いかけることです。

そしてその問いに対して「いやそれはない」「そこまで大きな問題にはならない」という風に、自分で立てた問いに対して否定しください。

こういう感じで「問い」と「否定」を自分で決めて、大袈裟に「最低ライン」を設定してみるのがポイントです。

これは真面目にやるのではなくユーモア、ちょっとオーバーな表現でもいいんです。

「それはないでしょ!」という感じでユーモアを持って自分と向き合うことで、マイルールの視点が変わり、少しづつ心に余裕が出てくるでしょう。



このように上の基準ばかりを見るのではなく、下の基準をつくるクセをつけておくことで、完璧主義から脱出できる第一歩かもしれませんね。



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