昨日仕事から帰ったら
あれ？
IHの電源が付いてる。

チラッとシンクを見た。
…何もない。

が、食器乾燥機の様子が朝とは違う。

思わず笑顔になる。

息子①が昼に何かを作ったのだな。

息子①は料理をしない。
と、言うより出来ないと思い込んでる。
教えて来なかった私も悪いのだが
本人もやりたいと言って来なかった。

息子②は自分が食べたいものを
いつの間にか作るようになっていた。

興味の有る無いの違いなのだろう。

特に食に興味もなく、
食べたいと思ったものがあっても
自分で作る自信もなく
作ってもらったもので
彼は充分だったように思う。

そんな息子①も
春からこの家を出る。

自分で稼ぎ、
自分で生活するのだ。

今のこの時代、
食べ物はそこらじゅうにある。

お金さえ払えば
食べていける。

が、高卒の彼が
家賃を支払い
光熱費を支払い
携帯電話代を支払い
いくら残るのだろう。

節約をするには
やはり食費になるだろう。

慣れない仕事を始めて
慣れない家事をする。

想像すると
私ならゾッとする。

息子①にも
不安は大きくあるだろう。

でも、
ご飯を作るのは
なんてことはない事よ。
難しく考えなくても良いのよ。
と、教えた。

とりあえず
簡単なチャーハンを。

面倒くさがりの私が
考えたチャーハンを。

真面目な素直な彼は
ちゃんとそのチャーハンを作ったようだ。

しっかり最後に洗い物もして。

偉い！

IHのスイッチ切り忘れは
息子①らしさで
楽しくなった。

なんでもいいよ。
自分なりにやってみよう。
慣れてきたら
少しずつパワーアップ出来るよ。

だって、真面目で素直なあなただもの。