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短所の発見は自己肯定感を上げるチャンス

こんにちは、まみです。あけましておめでとうございます。ちょっとのんびりお正月休み…ではなく、ばっちり元旦から仕事が入っていましたが、昨日やっとちょこっとお休みを取ることができました。

さて、正月明け1発目の内容は、子どものダメなところをなくすことはそれ、いいところもつぶしてしまいますよ、というお話。

子どもは線引きができない

長女は非常に面倒見が良いです。下に弟がいるのですが、彼のことを生まれたときからそれはたいそうかわいがって、面倒を見たがっていました。私も楽だったのでそのままやらせていたのですが、ずっと引っかかっていることがありました。彼女は「面倒を見なければ!」「ダメなことはダメと教えてあげないと!」と強く思いすぎることがあり、もちろんまだ子どもなので、大したことでなくても弟を強く叱ってしまうことがありました。

そんなわけで、叱るのは「親の仕事!子どもはそこまで干渉する必要がないよ」と彼女を解放する意味も込めて、また弟がきつく怒られて委縮しないように言っていたのです。そんなある日、弟が学校の宿題をしないことを彼女が悩みだしました。「ここで弟に口出しすることは関わりすぎることなのだろうか」と。私から見れば、やさしく言ってくれる分には大歓迎だったのですが、彼女にしてみたらその線引きは当たり前ですができなかったのです。

ダメだしは自己肯定感の低下の要因となる

彼女にとっては、大きな声で叱ることと弟にダメなことを指摘してあげることに大きな違いはなかったのです。だって悪気があってやっているわけではないから。私にとっては、「きつく叱っちゃダメでしょ」の一言で伝わると思っていたのですが、まだ8歳の女の子には「どの部分」がきついのかが不明瞭だったわけですね。

私はこの事実がなければ彼女のこの迷いに気づくことができなかったのだろうなと気づかされました。お分かりいただけますでしょうか。人は何かダメなことがあるけど「どの部分がダメかよくわからない」という状態は非常にストレスです。そうなると「ダメである可能性がある行為」全てをキャンセルしてしまいます。そこに彼女の良い部分が含まれていたとしても可能性がある以上はストップします。もちろんこのあたり、個人差はあるとおもいますけれども。この積み重ねが結果的に「自己肯定感」の低下を引き起こしてしまうのです。だって考えてみてください。自分の何かがダメで、その可能性が含まれるもの全てを排除し続けていった結果、人に何が残るのでしょうか。良い部分だけ残るなんて都合の良い話はありません。つまり「私はダメな人なんだ」という意識だけが残ります。良い部分も同時に排除していっていますのでこれは必然です。

「ダメ」の裏に隠された良さを見る

日本の教育は伝統的に集団行動をとるようにしつけられます。そこを乱す行為は文字通り「ダメ」ときつく叱られます。今は違うのかもしれませんが、おそらく大きく変わってないと感じています。そりゃ発達障害を持ってる人の自己肯定感は低下するわけだと妙に納得してしまいました。

それはさておき、育児をしているとこの子のここがダメなところなんだよな~と感じることってあると思います。あるいは自分のことでも良いかもしれません。でも、そのダメってなんで発生しているんでしょうね?この構造が理解できると良いところが法則的に見つけられるようになるのではないでしょうか。

例えば、集団行動がとれずやいやいと騒いでしまう。走りまわってしまう。これ、ダメなことですよね。でもそれを叱り飛ばしてしまうと、好奇心旺盛な良い部分も一緒につぶしてしまうことになりかねません。良いでしょうか。順番が逆なんですよね。

好奇心旺盛だから、走り回ってしまう

のです。もちろんその限りではありませんが。好奇心旺盛な部分だけ伸ばして走り回ることを辞めさせるなんて、もはやエゴでしかないわけですね。そしてどんどん自分の良さが見えなくなっていってしまい、自己を肯定することができなくなっていきます。

もちろん集団行動をとらなければいけない状況はあるのでしょうから、そこはしっかり叱ってあげればよいとは思います。ただし!人はネガティブな要素が増えるとそこに囚われてしまうのです。特に日本人は集団行動がとれない人を軽蔑する傾向がありますので、いかにそのダメなところをつぶすかに躍起になってしまいがちです。でも断言します!これこそ本当にダメです、というより、囚われている人はその性質と向き合ってないと思います。「なぜその行動をとるのか」が重要です。だって良い悪いなんて状況によって変わるのですから。(もちろん法を犯すようなことは断じてダメですけども。)

もし、あなたが子どもの、あるいは自分の短所を見つけたら、その本質をまずは考え、どの状況ではよくないこととされて、どの状況では歓迎されることなのかを一緒に考えてみるきっかけにしてください。

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