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悔しさは原動力。

試合に負けて悔しくて悔しくて。
ただ悔しくて涙が止まらない子供たち。
その光景はひたすらキラキラしていた。

私は週に2日ほど小学生にバドミントンを教えている。まだ発足したばかりのチームでみんながみんな初心者。一年ほどやってきて、ようやく形になってきたかな?というところで先週初めての試合があった。

今回の試合で子供達に与えた目標は2つ。

・サーブは高く遠く!
・負けそうでも諦めない!

それさえ出来れば負けたって良い。そう言いながら練習をしてきて少し申し訳なく思った。みんな勝つつもりでコートに入っていたのだから。

みんな練習では見たことのないキリっとした表情で試合に挑む。

普段、反応が薄いあの子も、練習が苦手なあの子も、ちょっと反抗的なあの子も、みんなみんな悔しくて泣いてる。勝ちたかったって。

分かる。分かるよ。

私も小学校3年生から高校3年生までがっつりバドミントンをやってきて、大なり小なり数え切れないほどの大会に出てきた。

その中で匂いも色も感情も色濃く残っている試合はただ一つ、まだ始めて間もない頃に出た人生初試合だ。

対戦相手は同じ3年生。コートに入る前にコーチから
「相手は同じ3年生だからね、弱い弱い!」
と送り出されたものの、戦ってビックリ。
(コーチは緊張をほぐしてくれたのだろう)

相手は県内敵ナシ、全国でも名を馳せるムチャクチャ強い子で。

同い年で同じ人間なのにこんな人がいるんだ・・・と幼いながらに苦しいほど悔しいと思った。手も足も出ない状況に泣きながら試合をした。

それから「上手くなりたい」とスイッチの入った私は中学生でその子に勝つことになる。

そう、悔しさは原動力になる。間違いなく。

あの時の自分と今回の子供達が重なって見えた私は、悔しんでいる姿がキラキラして見えた。ここから変わるな、と。まだまだ小さい子たちだけれど、彼らに何かのスイッチが入った気がした。

・・・

そういえば大人になると、なかなかむせび泣くほど悔しいと思うことがなくなってきたなぁ・・・と、ふと思った。幾つになっても成長していく為には、自分の実力を試す場所にいく必要もあるのかな。

それと、試合当日周りが泣き崩れる中、我が子はたった一人負けてもニッコニコで私の元へ。

「サーブがすっごいうまくできた!何回も!たのしかったー!」

こういうパターンもあるのか!おしまい!

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