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ニラと温泉卵のお味噌汁|料理は小さな挑戦のくり返し

トマトとバジル、チョコとベリー、竹の子とわかめ。一つ一つ食べても美味しいけど、一緒に食べるとぐんと美味しさを引き立て合う、相性の良い素材ってあると思う。

ニラ×玉子が好き

私にとって「ニラと玉子」もそんなベストマッチな組み合わせ。

サッと炒め合わせるのも好き。濃厚なニラダレに仕立てて茹でたお肉につけて食べるのも良い。

一番気軽に作れるのはお味噌汁。

いつもは、溶き卵をふわっと流し入れたニラ×かき玉スタイルで作る。

ニラと温泉卵のお味噌汁

だけど今日は温泉卵が冷蔵庫にあった。

温泉卵をポトンと器にうつし、その上からニラのお味噌汁を注いでみる。
ふわっと、ちぎれた白身が浮かび上がる。黄身は案外強靭で、くずれる気配がない。

そっとお箸を入れてみると、とろりと溶け出すオレンジ色。お味噌汁と一体になりそうなのに、黄身は黄身、お味噌汁はお味噌汁の陣地を譲らない。

口の中でようやく両者が合わさる。黄身のコクはそのまま、ニラとお味噌の香りがふわっと鼻に抜ける。汁ものの中に、ツルンとした玉子の食感を感じるのもまた楽しい。

毎日の小さな挑戦

別にレシピにするほどの手順じゃないし、たまたま温泉卵が冷蔵庫になければ、もう作れないかもしれない。

だけどいつもの素材を、いつもと違う手順で調理したら、それだけで今日のごはんはちょっとワクワクした。

こんなふうに調理してみよう、とイメージを広げる楽しさと、実際にどんな味に仕上がったか試してみられる高揚感。どちらも味わえるのは「料理する人」の醍醐味だ。

日常的に料理するということは、小さな挑戦と結果発表を毎日2〜3回繰り返しているようなもので、暮らしを飽きないものにしてくれる。


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