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嫌いな理由を見つける

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回は「嫌いな理由を見つける」というテーマで話を進めていきます。

私が勤めている学習塾では、子供たちが特定の科目を嫌いだという話をよく聞きます。これが算数であれ国語であれ、嫌いな科目を受験に活用する際に嫌いなままではいいことはないと考えています。

通常、嫌いな科目をどう好きになるかというアプローチがありますが、これは現実的ではないと私は思います。

イチローさんも、自身が出演している番組の企画にて嫌いなものを好きにする方法について聞かれた際に「ない」と明言していました。その代わり、どう苦手を克服するかに焦点を当てる方が良いと話していました。

なぜ嫌いになったのか、その理由を見つけることが重要だと思います。たとえば算数の場合、計算が苦手なのか、図形の問題が苦手なのか、グラフの理解が難しいのかといった具体的な部分を特定することが効果的です。

多くの場合、苦手が嫌いにすり替わっていることが多いです。好き嫌いは感情の問題で、嫌いだと感じると避けがちになり、結果としてテストの成績も上がらない悪循環に陥ります。また、特定の分野だけが嫌いであって、それが全体の印象に影響している可能性もあります。

面談をした中学2年生の男の子の例を挙げると、彼は英語が苦手で嫌いだと言っていました。原因を探ると、彼は語彙を暗記する作業が苦手で、そのために英文の解釈が難しく、テストで良い成績を取れずに嫌いになっていることがわかりました。

彼は医者を目指しているため、英語を避けて通れないのです。彼と話をして、苦手を克服するための小さな成功体験を積み重ねることで、彼の英語に対する態度が少しずつ変わってきました。

彼の母親から聞いた話では、最近のテストでは点数が思ったより良くなかったそうですが、彼自身が「もっと良くできるはず」と思えるようになったと言っています。

嫌いな理由を深く掘り下げていくことで、その原因を明らかにし、それを解決する手がかりが見えるかもしれません。受験科目を嫌いになることには何一つ良いことがないので、その理由を掘り下げることが大切です。

参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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タイトル:「不幸せにならない子育て大全


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