雪遊びのお下がりはキツネ行き
北海道に住んでいます。
窓の外には山と川、ちょっと歩いていくと海があるようなところです。
そう、いわゆる「ど田舎。」
この冬、旦那と7歳の息子が家の裏手にかまくらを作っていました。二人で一生懸命雪を掘り、完成後にはそのかまくらの中でおやつを食べ、ホットココアを飲んで。夏で言えばキャンプ気分でしょうか。しばらくかまくら遊びを楽しんでいました。
そして厳寒の冬が緩みはじめ、最近は春めいた暖かさに。
「ちょっとかまくら、見てくるね」
学校から帰ってすぐ、家の裏手にまわり、かまくらを確認する息子。少しずつとけて小さくなっているものの、まだちゃんとありました。その次の休日も、かまくらに入って遊びました。それで満足したのでしょうか。「あとはキツネのおうちに使わせてあげる」と言い、それからは遊んでいません。
自分が遊んだあと、キツネに譲るという行為に驚きました。
田舎ですから、熊もいれば鹿もキツネも普通にいます。彼にしたら友達感覚なのだろうか。日本昔話で見た、金太郎のおはなしが頭に浮かびました。
時々、「キツネ、使ってくれてるかなあ?」とチェックしにいく息子。
その姿を見たことは、まだ、ありません。
ただ、日が暮れて人の気配がなくなったことを確認してから、かまくらにやってくるキツネを想像して、ほっこりしている母です。
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