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第17話:神様からの餞別〜人生は思わぬところで繋がっていく

シンガポールから北海道に向かう途中
3時間ほど、成田での乗り継ぎがあったのだが
そこで、フランス人の彼にスーツケースを受け渡す約束をしていた。

日本に送りきれなかった荷物を
ハンドキャリーで運ぶことにしたのだった。

『泣いてばかりだった私が、運命の人に愛されるようになるまで』

元彼にネズミ呼ばわりされていた、尽くしタイプ依存症ダメ女から、どうやって運命の人(フランス人)に出会い、ありのままの自分で愛されるようになったのか?実際に起きたリアルなマイストーリーを綴ってきます。

>>> ここまでの話

第1話:アラサーどん底負け組に転落…リーマンショックで失業&失恋
第2話:英語力ゼロ・・・勢いだけでシンガポールへ移住!
第3話:アラサー女子が、何の目的もなくワーホリってどうなの?
第4話:TOEIC500点以下で海外で仕事をゲットした理由
第5話:赤面症だった私が、なんでラジオDJに!?
第6話:凧上げフェスティバルでナンパに大成功!
第7話:ねぇ、シンガポールで一番有名な日本人にならない?
第8話:YouTube婚活で外国人500名以上からオファー殺到!
第9話:初デートのためにドイツから彼がやってきました
第10話:運命の人は、ストーカー?!
第11話:ポールダンスを勝手に見ないで!
第12話:初デートで連れて行かれた怪しいお店
第13話:彼氏じゃない男性と二人きりで海外旅行
第14話:究極の選択…交際3ヶ月の彼氏が海外転勤!追いかけるべき?
第15話:本当の私を、あなたは愛してくれますか?
第16話:終わりはいつだって、何かのはじまり

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3ヶ月ぶりの再会。

たった30分の面会のために、片道二時間かけて、
わざわざ成田空港までスーツケースを取りに来てくれた彼は、
変わらない笑顔と大きなハグで、私を迎えてくれた。

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(実際の写真:長時間フライト後、すっぴんで再会。)

初めて出会ったときと同じDiorの香水の匂い
それが、安心感と愛おしさを倍増させた。

やはり香りというのは、記憶に刻まれているものだ。

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成田空港で、束の間の再会を果たした後
ツアー御一行、総勢7名で女満別空港へと飛び立った。

<ツアーのスケジュール>
Day1: 宇登呂(うとろ)
Day2: 弟子屈(てしかが)阿寒(あかん)
Day3: 十勝(とかち)
Day4: 上川町(かみかわちょう)層雲峡(そううんきょう)

北海道 政府観光局主催でシンガポールの人たちに
北海道の魅力を伝えるための
シンガポール人で知名度の高いカメラマンを招いた写真ツアーに
ブロガー特別枠として、たった一人日本人女子として
参加することになった私。

北海道は、高校生の修学旅行で訪れた以来だった。

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日本には、こんなに美しい場所があったんだ・・・

いつか日本の素晴らしさを世界に伝えたい

なんていう

子どもの頃の夢が、少しだけ叶ったような気がした。

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就職活動の面接で、語学力も留学経験もないのに

「国際的な仕事がしたいです」

と答えて笑われた、あのときの身の程知らずな憧れに
ちょっとだけ手が届いたような気がした。

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そういえば、約五年前、

シンガポールに渡星する直前に
奮発して買ったミラーレス一眼

一時帰国の際に
なんとなく衝動買いしてしまった念願の一眼レフ

すっかり宝の持ち腐れになっていたのだけれど
まさか、こんなところで出番がやってくるとは。

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理由はわからないけれど
昔から、とにかく写真を撮ることが好きだった。

いつか何かに繋がったらなぁ〜

なんて、ぼんやりと考えていたのだけれど
シンガポール生活の最後の最後に
思わぬチャンスが巡ってきたことに

まるで

ここまでよく頑張りました

というメッセージが込められた
神様からの餞別のようにも感じられた。

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人生というのは、こうやって
思わぬところでチャンスや出会いに
繋がっていくからおもしろい。

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そのときは、まだ理由がわからなかったとしても
やっぱり心が動いたものには、手を伸ばしてみる方がいいのだ。

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(北海道ツアー後にシンガポール人に向けて英語で書いた記事)

だって

時間というは、案外、未来から流れていて
人生とは、その未来からのかすかな声をキャッチして
壮大な伏線を回収しながら紡いでいく物語

なのかもしれないのだから。

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つづく>>>
第18話:交際半年でフランス人彼氏の実家に宿泊した結果

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