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第16話:終わりはいつだって、何かのはじまり

いよいよ日本への帰国まで一ヶ月をきっていた。

その頃には「本当にこれでよかったんだろうか…」なんて
おセンチになる暇もなく、慌ただしく過ごしていたんだよね。

『泣いてばかりだった私が、運命の人に愛されるようになるまで』

元彼にネズミ呼ばわりされていた、尽くしタイプ依存症ダメ女から、どうやって運命の人(フランス人)に出会い、ありのままの自分で愛されるようになったのか?実際に起きたリアルなマイストーリーを綴ってきます。

>>> ここまでの話

第1話:アラサーどん底負け組に転落…リーマンショックで失業&失恋
第2話:英語力ゼロ・・・勢いだけでシンガポールへ移住!
第3話:アラサー女子が、何の目的もなくワーホリってどうなの?
第4話:TOEIC500点以下で海外で仕事をゲットした理由
第5話:赤面症だった私が、なんでラジオDJに!?
第6話:凧上げフェスティバルでナンパに大成功!
第7話:ねぇ、シンガポールで一番有名な日本人にならない?
第8話:YouTube婚活で外国人500名以上からオファー殺到!
第9話:初デートのためにドイツから彼がやってきました
第10話:運命の人は、ストーカー?!
第11話:ポールダンスを勝手に見ないで!
第12話:初デートで連れて行かれた怪しいお店
第13話:彼氏じゃない男性と二人きりで海外旅行
第14話:究極の選択…交際3ヶ月の彼氏が海外転勤!追いかけるべき?
第15話:本当の私を、あなたは愛してくれますか?

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なぜなら、

シンガポール人のカメラマンたちを北海道に招待するという
政府観光局主催のフォトツアーへ、元上司の紹介がきっかけで
ブロガー枠で抜擢される事が決まり

それがたまたま本帰国の日程が重なったものだから
とんでもないスケジュールでバタバタと
本帰国と5日間の北海道ツアーに向けた準備に追われていたのだ。

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しかも、帰国した翌日から彼と一緒に
フランスの実家へ帰ることを予定していて

もうその忙しさといったら、最大瞬間風速的に
憧れのジェットセッター顔負けだったと思う。

本帰国のスケジュール
シンガポール(2014/11/30) ✈︎ 成田空港 ✈︎ 女満別空港(北海道内フォトツアー) ✈︎ 羽田空港 ✈︎ シンガポール(1泊) ✈︎ 東京(1泊)✈︎ フランス ✈︎ スペイン ✈︎ イギリス ✈︎ フランス ✈︎ 東京(2015/1/4)

なにせ年中常夏の国から、11月下旬の北海道に向かうのだ。

ZARAで冬用の分厚いダウンジャケットを購入する一方で
今まで持っていた洋服や本の大半を処分し
残りの荷物は、船便で日本に送ることにした。

スーツケースひとつでやってきた私の荷物は
この四年半の生活で、ダンボール6箱分に増えていた。

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ようやく荷造りを終えて、ほっと一安心

と言いたいところだったが
シンガポールポスト(郵便局)に
オンラインと電話で再三集荷を依頼したのだが

その度に、OK lah(オッケーラー)という陽気な返事をもらうものの
待てど暮らせど取りに来ない・・・!!!

(日本の宅急便の素晴らしさたるや)

結局、ルームメイトに協力してもらい
エッサホイサと女二人でずっしり重いダンボールを
郵便局に運び込んだのが、出国前日のこと。

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そんなこんなで四年半暮らしたシンガポールを惜しむ間もなく
最後まで慌ただしく、日本へ旅立つことになったのだった。

終わりはいつだって、何かのはじまり。
慌ただしいくらいがちょうどいい。

さようなら、でも
ありがとう、でもなく

じゃあ、いってくるね!

そういって旅立った。

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いつでもまた来たいときに
ここへ戻って来られるようになろう

そう心に誓って。


つづく>>>
神様からの餞別〜人生は思わぬところで繋がっていく


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