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『発達凸凹思春期の見守り方③』~反抗期というトンネル~

思春期編の第3回目記事。
以前のもよろしければお読みください。

「反抗期」って皆さんにもあったでしょうか?
自由にさせてもらっていた私でさえ少しあったように思います。(笑)
「親がうっとしくなる。」って感じの時期。
男の子の方が顕著に表れる傾向があります。
発達凸凹があると激しく表現される場合も少なくないようです。
特に進学などを控えている時期はもっと精神的に不安定になり衝動的で時に攻撃的になったりします。

そんな時、親だったら「言い聞かせよう」とする人が多いのではないでしょうか?
けれど、思春期になったお子さんはすでにある程度の人格形成ができていて個性というものも見え始めた時期。
親としてもそろそろ子離れをしないといけない時期になっています。
もちろん、発達に不安がある、凸凹の子はまだまだ手や目をかけなければなりませんが、それでも手放さないといけないことがたくさんあります。
一人の人としての権利を認め、意思を尊重してあげるということ。
これが、簡単なようで難しい。
子どもの意思を尊重するといいつつ気づかず親の価値観を押し付けています。

「あなたが生きたいように生きればいいよ。
でも、仕事したかったら高校に行っといたほうがいいかもね。」
って、がっつり言うてしまってるやん💦
っていうことご相談をうけているとよくあります。
ついついこうしたら・・・。ってことを言ってしまっています。
そういうこと子どもって結構ちゃんと聞いているのです。

だから、親の希望する子になろうと心の奥底で思っています。
親が喜んでくれることはしてあげたいと思うものです。

でも、現実は・・・。

となってただでさえ身心のバランスが崩れている状態に
もっと自分自身で不安要素やストレスを増やしてしまうのです。
こうなったら、そのイライラを外にだして表現せずにはいられません。
家の中で暴れてしまったり、時として刃物を持ち出すことも・・・。

でも、これ「思春期」やからしぜんなことなんです。
この時期の発達過程だからこそ。

とりあえず危害を受けないように身を守りましょう。
つまり、ほっときましょう。
良い言葉でいうと「見守りましょう。」ってことです。

数年で通常はトンネル抜けるので、その後でまた手を貸すことがあるなら手を貸してあげましょう。

以前私がサポートしていた子も大学受験の時このループにはまってしまいまして結構派手にやらかしていたようです。
自分の理想にあまりにも現実がかけ離れていたから。
浪人の時期を経て
ようやく自分の実力に合った進学先に落ち着いたようでした。

子どもの世界でしばしばあるのですが、
進学校に進むと特に成績が良いことがステータスになります。
成績が良くないと馬鹿にされたりするんですね。
まぁ、子どもの世界も大人の世界の縮図のようなものなので
大人の世界の嫌な部分が子どもたちの世界にも存在しているということなのでしょうが。

だから、名の知れた大学に行かなければ「恥ずかしい」「馬鹿にされる」と思ってしまうのでしょうね。
まぁ、「考えすぎじゃないの?それ。」とも思うけど、
そんな風に感じるのだからしょうがないですね。

ということでイライラが爆発していたのでしょう。

大学に進んだ後は、落ち着いてキャンパスライフを楽しんでいたようです。
大学院にも進みたいといっていました。

今はどうしてるのかな~。って時々思います。

ということで、
思春期に突然無口になり、イライラしているようで
親の言うことを聞かなくなったら
私はいつも話すのですが、
「ありがたい。この子にも反抗期がやってきた。」ってね。

子どもの発達、成長を大いに喜び、子どもたちに負けずに大人も成熟した大人になれるように頑張りましょう♪


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