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「障害者雇用」は自分たちには関係ないといつまで言ってられるのか?中小企業や個人事業主の人にも避けられない問題


久しぶりに投稿する内容は今、自分の中で一番訴えたいこと。
訴えたいこととして湧き上がってきたことを思いについて
いつものようにどう選択するか?を考えてほしい。
会社をどんな風に経営していくのか?ということも含めて。

私の周辺には
中小企業や個人事業者などが少なくない。
そんな彼らからの相談も今日書くことに関連していることも多い。
だからこそ、書いてみることにする。

最近、友人から突然電話をもらったことで、
早くこの件について書かなければ、書いておくべきだと思ったのだ。

飲食店でのアルバイト店員の話

友人の電話の内容はこうだ。

「今度入ってきた学生のアルバイトやねんけど、
今までと違う。
驚く程、業務を理解できず、記憶できない。
なんかあるよね?(発達障害とか)」

と私がその専門家だと知って相談してきたのだ。

友人には、簡単にアドバイスしたのだけれど、
こんなのは氷山の一角。

飲食店、コンビニなどは多くのアルバイトを雇い入れる為
必ずと言っていい程混ざってくる。
障害であるとわかる者、あるいは、障害なのか能力なのか?と迷う狭間にいる者
本人がすでに認知していて障害を受容し、診断してもらっている場合もあるし、診断はせず、苦しいまま毎日を過ごしている場合もある。
たとえ、診断されていても「障害があります。」と言って
アルバイトに応募してくる人はほとんどいないと思う。

そんな人たちを断っていては、今まで以上に人手が足りなくなり、
お店や事業を行えなくなる。
だから、とりあえずは採用して、現場で指導しながら働いてもらえるようにしたいと思うはず。
いまや、アルバイトのみならず社員であっても同様の現象が起きているのだだが。

仕事ができる優秀な人材は大手の一流会社に就職するか
自分で起業するか。
そうなると中小企業ではやはり、即戦力を求めてばかりいては
なかなかそのような優秀な人材には出会うのは難しい。
素質があることを見い出し、育てることを行わなければ組織に貢献できるまでには成長しない。

障害者雇用にするのは簡単じゃない

障害者雇用の法律に係るほどの規模であれば、
企業としてその法律の準じた障がい者雇用を行えば良い。
もちろん「障がい者を雇い入れる」ことへのメリット、デメリット。
そして、ペナルティーはそんざいするが。
(詳しく知りたい人は厚生労働省の障害者雇用促進法をご覧あれ)

が、しかし会社の規模がそうでなければ、
すすんで障害者を雇用することはしないだろう。
そう、障害があるのであれば、雇わない。

現実には障害があっても言わずに応募してくる人も少なくないし、
障害に気が付かないふりをしていけるとことまで行こう。とも思う人も多いのではないだろうか

そうなると、そういう人を事前に見つけて雇わないとするのは難しい。
特に、アルバイトなんかは。
そして、アルバイトなどで採用した場合 その事が職場環境に大きく影響を与える。
現場の周りのスタッフがこれまた大変な思いをするのである。

私の友人などは「どうしたら、その人が業務を覚え、仕事がしやすくなるのだろう?」と悩んでのことだった。
そんな風に思ってくれることに感謝するのだが、きっと他の組織でもそうであるはず。(と思いたい。)

であれば、現場にしっかりそのような対応ができる体制を作りださなければならないと思う。
人材を育てるためには、その為の「投資」が必要なのだ。
たとえ、アルバイトやパートであっても現場を回してくれている人の殆どがそうであれば、彼らにも研修や知識をつける必要がある。
最低限、責任者は知っておくべきで、その対応策を講じることが出来るとしてほしい。

すぐに辞めていくのは、そのような体制が整っていないからである。
現場の者が不安になった時、相談したい時に的確な返答を社員ができないのであれば、そこにいたいとは思わない。
そこで、無理に働かなくても良いのだから。

発達障害との狭間に居る人は、少なくはない

「発達障害」の様に境目があいまいで
障害の方に近づいていくのか?
それとも障害から離れていくのか?
が環境によって大きく変わってくる場合、「発達障害」が身近な問題になるのは当たり前である。

高学歴であってもそれだけでは図れない。
高学歴であるからこそ、支援を受けれず、才能を閉ざしてしまった人もいるはず。
本当は、社会に貢献できる人になり得たのに・・・。

「仕事を通して人を育てる」ことも企業、組織の大切な役目


どんどん人手不足になっていく現状に何も手立てをしないでいるとアルバイトや社員が居なくなってしまう。

そして、「発達障害」との狭間に居る人を排除していくと
ニートや引きこもりが増え、社会に貢献できる人は減っていく。

今さらであるが、「組織や社会貢献できる人を育てる」ということに重きを置いて企業経営を貫いてほしい。と思う。
経営者の思いが反映しやすい中小企業ならなおさら。
自分の代だけ会社が持てばそれでいいと思うならそんなことを考えなくても良いだろうが、継承していきたいと願う会社であるなら、
今さらであっても、今からでも遅くないから考えてほしいと思う。

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