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日頃から使う言葉に気を付けること:2022年3月18日(精霊の日)

3月18日は精霊の日
精霊は「しょうりょう」と読むそうで、歌人として有名な柿本人麻呂・小野小町・和泉式部の3人の忌日だと伝えられていることから記念日となっているとのことでした。

記念日の由来を調べるまで、精霊「せいれい」の日と読んでいてファンタジーな何かの記念日だと思っていましたがそうではなかったようです。

また、今日は春の彼岸にも近い日であることもあって、亡くなった偉大な歌人たちの霊魂を偲ぶ日ともされているようですね。

歌人といえば、私は紫式部の有名なこの歌をよく覚えています。
紫式部は「源氏物語」の作者としても知られていますが、歌人としても活躍をしていました。

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半(よわ)の月かな

現代語訳は、
「せっかく久しぶりにめぐり逢えたのに、あなたなのかどうかも分からないほどの短い時間であっという間に帰ってしまわれました。
まるで、雲隠れしてしまった夜中の月のようでしたね。」
という意味です。

平安時代は和歌を男女で送りあって恋愛を楽しんでいたと伝えられています。
直接顔を合わせることなく、ただ歌の言葉だけでやり取りをして相手がどういう人か想像する…和歌に思いを込めて送り合うというのは、もどかしくもありそうですが、なんだか不思議とワクワクしそうです。

また、古くから日本では「言霊(ことだま)」といって言葉には特別な力が宿るとされています。
万葉集でも日本は「言霊の幸ふ国(言葉の霊力が幸福をもたらす国という意味)」と表現がされていることから、本当に古くから日本では言葉が意識されてきました。

そう考えると日頃から自分が発する言葉は美しく良い言葉を使いたいなと想えますし、美しく豊かな言葉の表現が溢れた和歌を残している平安時代の歌人たちを見習いたいですね。

本日もお読みくださりありがとうございます。

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