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きみは友達。

秋晴れが眩しいとある日、息子と駅近くの大きな公園に遊びに行った。一緒に川を眺めたり、滑り台で遊んだり、カフェでのんびりしたりと、たっぷり2時間、公園内を散策した。

この公園は、以前にも何度か一緒に来た場所。最初はまだ息子もベビーカーに乗っていて、じっと景色を眺める程度だったから、私が外の空気を吸って気分転換している感じだった。歩けるようになってからも、抱っこをせがまれることが多くて、広い公園内を息切れしながら歩いたっけ。

でも今は、本当に一緒に過ごす時間を楽しめている気がする。まだお話はできないけれど、コミュニケーションは取れるので、「あれは水鳥だね」とか「電車が来たね」とか、そんなふうに一緒に会話をしながら、お散歩を楽しめる。歩ける距離も延びたので、私も疲れずに園内の色んな場所へ一緒に足を運べるようになった。

それと息子が食べられるものも増えて、喉が渇いたら一緒にカフェでリンゴジュースとココアを飲んだり、のぼりに惹かれてソフトクリームを半分こしたりと、一緒に楽しめる幅も広がった。気がつくと、まるで友達と遊んでいるかのように楽しんでいる自分がいた。(というか、もはやデート?笑)

なんというか、今の息子はお世話する対象というより、本当に気の合う友達みたいだなぁと思う。30歳ぐらい年の離れた小さな小さなお友達。一緒にのんびりお話しながら、木漏れ日の中を歩くこの時間が、今は最高に楽しい。

もしかすると私はずっと、こんなふうに自分の子どもと過ごす時間を楽しみにしていたのかもしれない。穏やかな日差しの中、のんびり手を繋いでお散歩したり、一緒に何かを食べて笑い合ったりするような朗らかな時間。今まさにそんな時を過ごせていると思うと、本当に贅沢な時間だなぁと思う。幸せに満ち足りた、幸福以外の何ものでもない愛おしい時間。

いずれは君にも、もっと一緒にいて楽しいと思える同世代の素敵なお友達がたくさんできて、お母さんと一緒に過ごす時間は少なくなっていくだろう。それはすごく嬉しいことで、そしてちょっぴり寂しいこと。

だからせめて今だけは、こんなふうに楽しい時間を一緒に過ごさせてね。君といられる時間を噛み締めて、味わって、大切に過ごしていこうと思います。

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