見出し画像

映画感想『グッバイ、リチャード!』人生はくそったれで愛おしい

突然、余命宣告を受けたらあなたは何をしますか?
そんなベタな(汗)問題を描くジョニー・デップ主演の映画。
私的に久々のジョニーを見て、それだけでこころが弾む笑
コミカルな演技が得意でも寂しい目をしてるジョニー・デップも57歳。まだまだ色っぽさがあるお姿にファン(わたし)は愛おしい想いを抱く。

この映画はあと半年の命だと余命宣告を受けた男が、家族や仕事、そして自分の人生を”やりたいことしかしない”と決めた日々を見せつけてくれる。

ちょっとネタバレ的なことを書くと、ラストが納得いかなくて、不満だった。終始ヤサぐれたジョニーが何もかも捨てていく感じが、結局、人は終わりがわかっても孤独なんだと思わせてくれる。

ヤサぐれたい気持ちもわかる。
わたしが余命宣告を受けて、夫に報告してもこの映画の妻のように「さよなら」とあっさりと言われ、また傷つくのだろう。ヤサぐれるしかないよ。
だけどついこの前まで闇落ちしてたわたしは、どう死ぬかということは、どう生きるかであり、まだやり尽くしてないから終わるわけにいかないと思ってる。

有名な方が亡くなって、「生きたいのに生きれない人がいるのに命を捨てるな」という批判の声を目にすることがあって、わたしはいたたまれなくなる。誰もが生まれた瞬間から死に向かって時間が過ぎていく。それはどんな人だって平等だと思う。

どう生きるかということは、どう死ぬかということなんじゃないか。自分で選べるかどうかは置いておいて、死ぬ時にやり尽くしたと感じられればそれでいいんじゃないかなと。

お酒がおいしい。ごはんが食べれる。
ネコたちがそばにいてくれて、娘たちも元気だ。
少なくとも娘たちはわたしの生き方を応援してくれてると思うし、こうやってその想いをアウトプットできる場所もある。

人生くそったれで、愛おしい。
ジョニー・デップは色っぽい。
それで、いいのだ。




この記事が参加している募集

映画感想文

ひきこもりの創造へ役立てたいと思います。わたしもあなたの力になりたいです★