3Dで描き出す絆とは〜「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
13年前、「アバター」を3Dで初めて見た時のいちばんの驚きは、
「字幕も浮いている」
だった。
その後、何作も3D映画は作られた。
僕も、いくつかは3Dで見た。
当然、それなりの期待をして。
しかし、少なくとも僕が見た作品のほとんどは、
「これ2Dでよくなくね」
だった。
3Dでよかったと思えるものを強いてあげるなら、「ゼロ・グラビティ」くらいか。
さて、その「アバター」の13年振りの続編、「アバター : ウェイ・オブ・ウォーター」を3Dで見た。
冒頭、いきなりネイティリに矢で撃ち抜かれるのではないかという没入感。
技術は確実に進歩している。
これは、身体的に影響のない方は3Dで見るべき映画だと思う。
内容は、前作の続編。
パンドラの先住民、ナヴィの一員として生きることを決意したジェイク。
その10年後の物語。
ネイティリとの間に3人の子をもうけ、さらにキリとスパイダーの2人の子供も育てている。
森の中の平和な暮らし。
もちろん、そんな生活が長くは続かないのは予想通りの展開。
前作では、帝国主義と原住民という解釈が可能な展開だった。
今回もそんな要素はあるものの、どちらかというと、ジェイク対暗殺団の様相が濃くなっている。
なりふり構わぬ暗殺団から、ジェイクは、自分を、家族を守れるのか。
美しい映像を背景に、戦いは始まる。
ジェイクが自分の子供以外に育てている2人の子供とは誰なのか。
今回の暗殺団のボスは誰なのか。
そのあたりは知らずに見た方がいいような気がする。
時間のある方は、前作そのものの鑑賞を事前にお勧めする。
少なくとも、前作のネタバレ解説くらいは読んでおいた方がいい。
192分という3時間を超える大作。
僕は、朝イチの上映でみた。
起きてからは、一切水分を取らずに鑑賞に挑んだ。
おかげで、見ながら少しずつコーラを飲んでいたが、何とかトイレに行かずに鑑賞できた。
でも、そこまで心配しなくても、パンドラでの時間はあっという間に過ぎてしまう。
家族の絆、父親と息子。
3D映像も涙の前では滲んでしまう。
ご注意を。
歳の終わりにいい映画を見ることができた。
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