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アメリカ人的な笑いに好みは分かれそうだけどブラピの無駄遣いはとにかくツボる『ザ・ロストシティ』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:78/93
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★☆☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★☆☆☆

【作品情報】

   原題:The Lost City
  製作年:2022年
  製作国:アメリカ
   配給:東和ピクチャーズ
 上映時間:112分
 ジャンル:アドベンチャー、コメディ、アクション
元ネタなど:なし

【あらすじ】

新作のロマンティックなアドベンチャー小説を完成させ、宣伝ツアーに駆り出された小説家ロレッタ(サンドラ・ブロック)は、謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)に突然南の島に連れ去られてしまう。なんと、彼はロレッタの小説から、彼女が伝説の古代都市【ロストシティ】の場所を知っていると確信したのだった。

そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆け付けたのは、ウザいモデルのアラン(チャニング・テイタム)。好対照な性格の2人はしぶしぶ手を組むも、予測不能のハプニングが連続!

彼らはこのロスとシティに隠された「謎」を解き明かし、無事に抜け出すことができるのだろうか!?

【感想】

おバカ全開のアドベンチャー映画ってことで、爆笑間違いなしな展開を期待していたんですが、、、いやはや何と言っていいのか(笑)「こんな豪華なキャストを揃えながら、何でこうなった!?」みたいなハリウッド映画は時々ありますけど、本作はまさにそれでしたね。あまりにも日本国内と本国とで評価が正反対すぎます(笑)

<物語の前提がわかりづらい>

ノリで突っ走る潔さが個人的には好きだったんですが、所々笑える部分もあるものの、全体を通じて観るとそんなに面白くないってのが正直なところですね。理由はいくつかあるんですが、まず、一番わかりづらいのがロストシティの存在でした。ロレッタの小説の中に出てくるから、ずっと架空の都市だと思ってたんですよ。でも、誘拐されて秘宝を探し出せって言われてるから、「あ、実在するんだ」って。となると、ロレッタはどうやってその古代都市の存在を知ったのかって話なんですけど、そこは謎のまま。もしかして小説に出てくる古代都市と実在するそれが一致するのはたまたま、、、?その物語の大前提がはっきりしないので、その後の展開が頭に入ってきづらかったです。

<キャラクターへの違和感>

キャラクターの説明にも違和感を覚えたところがありました。アランなんですけどね。日本の公式サイトでは、彼は「ウザいモデル」って書かれてるんですけど、実際に観るとウザいとはちょっと違う気がしました。変にナルシストとか空気が読めないとか自分勝手な性格とかならわかるんですが、そういう感じでもないんですよ。筋骨隆々だけど、気が弱くてビビりなところもあって、ちょっと抜けているところがあるんです。なので、「おバカ」とか「マヌケ」とかっていう表現の方がまだしっくりくるかなあと。

また、日本だとイメージしづらいと思いますが、彼はモデルといってもファッションモデルではなく、あくまでもロレッタの小説に出てくるキャラクターのイメージモデルなんですよ。小説と全然関係ないのにプロモーションに現れてるから、てっきり映画化するときの役者なのかなと思ったんですが。日本だったらそういうときはイラストになりそうなところを、リアルな人間を連れてくるから「?」って思っちゃいました。

<笑いがアメリカ寄り、、、?>

全体的に笑いのツボがアメリカ寄りなのかなって感じました。いや、アメリカ人じゃないのでそれが合ってるかはわかりませんけど。でも、「ここ笑うところなんだろうなー」って感じる部分はあったものの、イマイチピンとこないところも多く、館内でも笑ってる人が少なかったので、日本人的な笑いのツボとは違うんだろうなって。もちろん笑えるところはありましたけど。
それに加えて、上記のわかりづらい点もあったので、あんまり日本での評価が高くないのではって思ってます。

唯一面白かったのが、ブラッド・ピットの無駄遣いですね(笑)もうね、こんな扱いでいいの?って。無駄にギャラだけ高くついてない?って。

<そんなわけで>

なかなか掴みづらい内容ではあります。これはけっこう好みが分かれるんじゃないかなあ。なので、あのサンドラ・ブロックがいい歳してパープルのスパンコールのつなぎを着て、ジャングルを駆け回るギャップを楽しみたい、もしくはブラピの雑な扱いを観てみたいっていう方ならどうぞって感じでした(笑)


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