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邦画界へ殴り込みをかけるかの如く、ゆるくけだるい女子2人の超絶アクションが痛快な『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

【個人的な満足度】

2023年日本公開映画で面白かった順位:18/47
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★★

【作品情報】

   原題:-
  製作年:2023年
  製作国:日本
   配給:渋谷プロダクション
 上映時間:101分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:映画『ベイビーわるきゅーれ』(2021)

【あらすじ】

ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、また途方に暮れていた…。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金。金がなくなる…。

時を同じくして、殺し屋協会アルバイトのゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)兄弟も、途方に暮れていた...。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。この世は金、金、金。金が欲しい…。

そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。ちさと・まひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたりとさあ大変。

そんな2人にゆうりまこと兄弟が迫りくる…!育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語である。

【感想】

前作が大好きだったので鑑賞。ゆるーくけだるーい感じの女子2人が最強レベルの殺し屋というギャップがたまんねぇ映画です。

<邦画界きっての超絶アクション>

この映画の面白いところは、先にも書いた女子2人が殺し屋というギャップある設定もさることながら、やっぱり一番のポイントは凄まじいアクションシーンなんですよ。漫画原作の非現実的な映画はさておき、“現実的な戦い方”においては、邦画史上最もスピーディーで激しいんじゃないかと僕は思っています。メインとなる戦い方は近接戦。他の映画と違い、“実戦の間合い”でアクションが行われているため、リアリティがハンパないって!ハイスピードなパンチやキックの応酬に加えて、素早い身のこなしで敵の銃弾が当たらない当たらない。はっきり言って、ウルトラマンや仮面ライダーに代表される特撮ヒーローより断然かっこいいですよ!

それもそのはず、特にまひるを演じた伊澤彩織さんは女優であると同時にスタンドパフォーマーでもあるので、まさに本業中の本業。技のキレが違います。また、ちさとを演じた髙石あかりさんは、舞台「鬼滅の刃」で竈門禰󠄀豆子を演じた縁からか、前作に続き、鬼滅ネタの絡みがあって笑えます(笑)

<個人的には前作の方が面白かったかも?>

ただ、僕としてはどちらかと言えば前作の方が好きでしたかね。前作はこの世界観に新鮮さがあったのと、ヤクザを演じた本宮泰風さんの「萌え萌えキュン」が最高におかしかったから。その点、今作はもう世界観に慣れてしまっていたのと、敵側にそういったギャップがなかったので、ちょっとインパクトが弱かった印象がありました。あと、ドラマパートがちょっと間延び感あったかなー。ちさととまひろの何気ない会話も2人のキャラクターをよく表しているなと感じる一方で、意外と他人の会話って興味なかったりするんですよね(笑)だから、ちょっと退屈に感じてしまうところもあり。。。ここらへん、サクサクっと進んでくれた方がテンポよくなってもっと映画を楽しめたかもしれません。

<そんなわけで>

邦画の中でもトップクラスに興奮できるアクション映画としてはオススメです!かわいい2人の女の子がゆるーい雰囲気とガチンコバトルでメリハリあるストーリーを駆け抜けるのは痛快です!本当にバトルシーンは圧巻なので、本格的なアクションができる役者さん、もっと増えるといいなあ。


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