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当時流れていたニュースのダイジェストのようだった『東京2020オリンピック SIDE:B』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:82/97
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【作品情報】

  製作年:2022年
  製作国:日本
   配給:東宝
 上映時間:123分
 ジャンル:ドキュメンタリー
元ネタなど:東京2020オリンピック競技大会

【あらすじ】

2021年に開催された東京2020オリンピックの公式映画として製作されたドキュメンタリー2部作の第2作目。

1964年以来の東京での開催が決まった第32回オリンピック競技大会。しかし2020年3月、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延により、近代オリンピック史上初の延期が決まった。

そして2021年7月23日、コロナ禍は未だ収束せず、開催に賛否両論が叫ばれる中、1年遅れの開会式が実施され、オリンピック史上最多となる33競技339種目、17日間にわたる大会がついに幕を開ける。

無観客になるなど異例づくしとなった大会と、その開催に至るまでの750日、5000時間に及ぶ膨大な記録をもとに、2部作の2作目となる「SIDE:B」では、大会関係者や一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートの人々にスポットを当てた。大会がスタートしてもなお、様々な課題に直面し、休むことのないバックステージの様子を映し出し、困難なミッションに取り組む人々の姿を描いていく。

【感想】

東京オリンピックの知られざる舞台裏を描いたドキュメンタリー映画です。
この「SIDE:B」ではアスリート以外の人たちを扱っていますが、アスリートへのインタビューもちょこちょこ入っていました。相変わらず劇場がスッカスカで悲しくなりました(泣)

<ニュースのダイジェストを観ているかのよう>

内容は「SIDE:A」以上に広く浅くっていう印象でしたね。政治家、運営理事、選手村で働くスタッフ、アスリートのコーチ、ボランティア、聖火ランナー、看護師、開閉会式の演出チームなどなど、アスリート以外のすべてをまるっとひとまとめ。特にナレーションもなく、バッハ会長の来日や悶々とした会議シーン、上記の方々へのインタビューなどが淡々と流れていきます。

これを観て思ったのが、ニュースのダイジェストだなということ。もちろん、初めて観る映像もあるんですが、例えば森氏の女性軽視発言からの辞任や開閉会式演出チームの辞任・解任など、当時日本のニュースなどで連日流れていた内容も多かったので、ニュース番組の繋ぎ合わせのような感覚がありました。個人的には、そういうすでに観た映像よりも、例えば選手村の食事を担当した人たちの苦労とかの方が興味あったので、そっちをもっと観せてよと思いましたけど(笑)

まあ、「SIDE:A」のときも同じこと書きましたけど、5000時間の中から2時間抜粋しなくちゃいけないから、扱う内容が限られてしまうのは仕方ないとは思います。

<気になった映像のピックアップの基準>

いろんな映像を観ていく中で不思議だったのが、開会式のドローンについての映像が一切なかったんですよね。開会式の演出の変更や当日のパフォーマンスはSNSなどでもかなり話題になったかと思いますが、ドローンはけっこう圧巻の光景だったので、その舞台裏について触れられていないのは残念でした(すごい技術を使っていて、企業秘密っていうのもあるのかもしれませんが)。その割には、謎にバッハ氏の選手時代の映像が流れたりしていたので、この基準は一体何なんだろうと。まあ、公式のドキュメンタリーですからね、バッハ氏の歴史も必要なのかもしれません(笑)

<そんなわけで>

「SIDE:A」よりはオリンピックの裏側が知れて有意義だとは思ったものの、個人的にはもう少しニッチなところも知りたかったというのが正直なところです。


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