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舞台感想

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記事一覧

末満健一について語りたくなった

末満健一について語りたくなった

こんな経験をしたことはないだろうか?

あの時、ふと有線で耳に入ったシンガーソングライターの曲が好きになった。一時は何度も何度もヘビロテして、レンタルCDで他の曲も聴いて、テレビ番組で披露される際は必ずテレビの前で待機する。もしかしたら、ライブにも出向くほどになるかもしれない。けれど、ぷつっと、そのシンガーソングライターが嫌になる。好きな曲を書いて歌ってくれると思ったのに、なにかが違う。今度の新曲

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相沢沙呼先生に釣られてリーライ見に行った話「密室の中の亡霊 幻視探偵」

※ネタばれを含みます

リーディングライブのライブビューイング「密室の中の亡霊 幻視探偵」、2019/10/26(昼公演)に行ってきました。普段なら、まず行かないであろう声優さんのイベントに何故行ってきたかといえば、今回の脚本担当が相沢沙呼先生だったからです。相沢先生の読者のファン層とは違う(ミステリファンとは限らない)というのも、今回のキーとなったのではないかと思います。

役名は失念していると

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2019年7月に見た映画と舞台まとめ

まとめってほど見てないんですけどね。

7/26 仮面ライダージオウ/リュウソウジャー

詩島剛のオタクなので、これは絶対に初回でなくてはと思い見に行きました。リュウソウジャーは、本編全く見ていないのでなんとも言えませんが、いつも通り尺足りない感溢れていましたね……。ジオウはメタなテーマを扱いながらもギャグに張り切っていた。夏映画といえばド深刻なイメージだったのはエグゼイドやビルドの影響だけれど、

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隠蔽されたもの(舞台SLANG 感想)

隠蔽されたもの(舞台SLANG 感想)

直接的なネタバレではないですが、ネタバレ感想です。

この舞台に対してあらすじがどうの〜みたいなことを言うのは、的外れなんだろうな、と思う。ミステリ的に捉えてしまうと、ありえない状況、展開だけれど、これはそういう「物語」ではないのだから。

SLANGとは、ありていに言ってしまえば「言葉」のことだ。言葉が全て、と思うのは仕方がないことなのかもしれない。けれど、言葉による情報伝達は、人間の伝達の手段

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ひとり芝居「身内に不幸がありまして」観てきました

ひとり芝居「身内に不幸がありまして」観てきました



入口の黒板が郷愁を誘う……。

渡辺実希さんのひとり芝居を見てまいりました。緩急ついた演技と、小道具の使い方がとても面白いお芝居でした。見えないものを見えるようにする、というか、見立てというのは、演劇ではよくあることなのでしょうが(そういう舞台はラーメンズとか少年社中くらいしか履修してない歯がゆさよ)、今作は本当にそうやるかー! という見立てと所作の合体感があって良かったです。服を着たり脱いだ

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誰かを探す物語(LILIUM 少女純潔歌劇)

誰かを探す物語(LILIUM 少女純潔歌劇)

TRUMPシリーズをここまで曲がりなりにも履修したけれど、一番好きなのを教えてくれ、と言われれば間違いなくリリウムになる。

繭期という人間の思春期を拗らせたような症状をていする、ヴァンプという種族の物語が連綿と続いていくのが、TRUMPシリーズだ。時系列と上演順は入り乱れており、物語としては同じだが、キャストや演出が変わっている代表作TRUMPはまだ全然見れてない。見ないと。

というそんな平成

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舞台「MAPS」の話

「ここに一枚の地図がある」

もうDVD発売しているので、書いてもよかろうと思って、少年社中の第34回公演の「MAPS」の話をします。

キュウレンジャーですっかり「南、足りてますか?」に「はい!」と答えざるをえなくなって、ファイナル(東映特撮特有の、番組放送後のツアー)には行けなかったし……とうじうじしていたら、南圭介が摂取できると知り、思わずチケットを手に入れてしまう私。

舞台はあまり場数を

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