「真夏のトリコロール」
炎天下
着物が映える
夫婦色
真夏の色は
青い空と海
白い雲
緑の木々
真夏のトリコロールは
暑さをともない
眩しく
目に灼きつく
烏が田んぼに突っ込んで
二三度水に潜らせた
これが烏の行水
夏はコレだよね
木漏れ日の中
地に映し出された影
まるで水面を歩く
忍者の気分
熱で焦がされたように咲く
花々
皆が皆
暑さに強いわけじゃない
暑さを逃れ
昼には閉じる蓮に
木陰で漂う
白い妖精
太陽浴びて
生きる草木でさえも
負ける夏が
始まった
暑さはここに
極まれリ
着物の厚さも
なんのその
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