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「厳しくも虫よ自由に飛んでゆけ」

半分死にかけた
黄金虫
みりんのおかげで
元気になった

週末に家に持ち帰って
様子をみてたら
透明ケースをひたすら登ろうと
あがくから

放し飼いに
どうぞお前の
好きなところへ
行きたいように行けばいい

暑かったのか
テーブルの籠入れの外かげに
隠れてたたずんだ
ここがいいのね

夜には消えて見当たらない
エサがなくてもいいのかと
気になりながらも
次の朝

わたしのコットンシャツについていた
ココがいいのね
夜帰るとそこにはいなくて
台所の金タワシの上

飛んでいる
知らないけれど 
好きなところへ
自由に  

よかったねぇ
もう好きなところへ
飛んでゆけ
外への窓は開いてるから

自由に旅立ってほしい

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