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オースターをはじめて読む。
きのうの訃報で、以前古本屋で買った“幽霊たち”がそのままになっていたのを思い出して。
オースターには申し訳ないが、単に面白いとばかり聞いていたせいで、軽くて上手くて空っぽな作家ではないかという疑いが私にはある。
果たしてどうだろう。
クストーと賢治の窒素
はじめにお断り。私、理系知識ほぼゼロです。
それなのになんか気になるんです。窒素。
きっかけは中学生くらいの頃読んだ本の窒素酔いの話。
1940年代、アクアラングを開発中のジャック=イヴ・クストーは自ら実験台になって海に潜っていた。安全性がある程度確認されたあとなのか、銛を持って獲物を物色していると大きな魚が現れたのでこれを追いかけて刺した。
その時、魚の傷口からエメラルドグリーンの血煙が上がっ
field recorder
何年か前に“Ryuichi Sakamoto: CODA”という坂本龍一さんのドキュメンタリー映画を観ました。
映画の中、坂本さんが森に入って周囲の音を録音しているシーンがあります。
音楽制作のためというより、何かもっと大切なことをしているように見えて印象的でした。
それからフィールドレコーディングに興味を持つようになり何冊かの本を読んで、YouTubeで誰かの録音を聞き、自分でも少しやってみたり