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日本茶をソフトドリンクから独立させたい!

いきなり戦闘モードなタイトルで驚かれたかもしれませんが、お酒が飲めず、かつ日本茶好きな私としてはここで声をあげさせてもらいたいと思います!

特に飲食店の方々と、飲食店でいつも烏龍茶ばかり飲まれている方々には、ぜひとも耳を傾けてほしいと思います。

お酒の場、飲まない自分の選択肢は烏龍茶しかないのか…?

お酒の場における、お酒を飲まない人の選択肢は、お酒を飲む人が思っているよりも少ないのです。
飲食店によっては、ワインだけで数種類あり、焼酎や日本酒に関しては別表でおすすめ銘柄のリストが出てくるようなお店も少なくありません。

一方でノンアルコール、ソフトドリンクのメニューはどうでしょうか?

お茶といえば烏龍茶、ジュースでせいぜい2~3種類。
緑茶のメニューがあったとしても、銘柄や産地別に複数種類から選べるなんて経験は殆どないのではないでしょうか。

緑茶と一言で言っても、その中にも多くの茶種があり、実は100種類以上の品種があることを皆さんご存知でしょうか?

全国の茶産地ごとに銘茶があり、収穫時期により旨みや香りが全然違うことから、最近ではシングルオリジンで愉しむ人が広がっているなど、「緑茶」の一言でくくるのがもったいないほど奥深いのが日本茶の世界なのです。

この記事を最後まで読んでいただければ、「緑茶」とだけ書かれているような、お店のメニュー表にきっと違和感を覚えるはずです。

そしてもし茶種や品種の個性がはっきり表現された日本茶を一度でも飲めば、ワインや日本酒のように、別でリストを用意したくなるはず!

ソフトドリンクからの独立のために一緒に立ち上がりましょう!

こんな日本茶のメニューがあれば、楽しい!

飲食店での日本茶メニューラインナップ

実は、こうしてお茶について語っている私は、丸七製茶に勤める営業マン。いわゆるお茶業界の「中の人」です。

丸七製茶株式会社

日本茶OEM製造で日本でトップクラスの生産量を誇る、丸七製茶

茶葉の栽培・育成から加工・商品化までを自社で行っており、お茶好きが働くには最高の会社と言えます。そんな丸七製茶の営業マンとして、日本茶の魅力を、日々、日本中の飲食店へお届けしています。

このnoteを通じて、読者のみなさんにも日本茶の魅力を知っていただきたいと思います。

そんな私は、ここではオックンとでも名乗っておきましょう。

そんなオックンは、日本茶業界はまだ短いのですが、スパイス業界、調味料業界、健康食品業界と、食の業界には長く携わってきており、特に食べるにしても作るにしても美味しさへのこだわりは相当なものだと自負しています。
そんな私が、繊細な旨みや香りを持つ日本茶に辿り着くのは必然的で、スパイス業界時代から日本茶もよく飲むようになっていましたが、3年前に好きが高じてついに本職にしてしまいました。

日本茶インストラクター取得

日本茶について造詣を深めるに従い、飲食店における日本茶の存在感の無さにはいよいよ黙っていられなくなってきました。
メニュー最後尾の小さなソフトドリンクスペースに目をやると、「烏龍茶」と「ジンジャーエール」の2トップはどの店でも目にします。加えて、緑茶やほうじ茶を提供する店もありますが、私の肌感覚としては果汁ドリンクやカルピス、ジャスミン茶たちの後塵を拝しているのが現状・・・。

ソフトドリンクの中でも存在感が薄い・・・緑茶(涙)

ちなみに2トップの1つとなっている烏龍茶だが、国内シェアトップのメーカーホームページを見ると、「中国福建省推奨茶葉使用」と自慢げに書かれてあり、お茶ではあるけど、厳密に言うと日本茶ではありません。

国産茶葉から作った烏龍茶であれば、日本茶と言えますが、生産量があまりも僅かなため飲食店で目にすることはまずありません。
もちろんお茶として烏龍茶を否定するつもりはありませんし、私は烏龍茶やプーアル茶などの中国茶も大好きです。

ソフトドリンクメニューの中に緑茶が存在していない店も多い背景には実は理由があります。

それは、緑茶はタダで飲めるもの。という風習です。

寿司店や和食店で提供される「あがり」と呼ばれる緑茶や、食後のほうじ茶は店からのサービスとしてタダで提供されていることが多く、タダのものなので当然メニューには載っていない。
サッカーの試合で活躍できずに目立たなかった選手を「空気になっていた」と表現することがあるが、あがりやほうじ茶はタダで出す、タダで飲めるという当たり前が、日本茶の存在感を空気のようなタダの当たり前にしたのかもしれません。


「お茶はタダ」が当たり前の風潮・・・

例えば、日本酒好きな方やワイン好きな方がちょっと贅沢して料理が評判な店に訪れたとします。
グレード(分かりやすく言うとお値段)が高い店であれば、日ごろ飲んだことがないワイン、料理に合わせた日本酒など、様々な種類から選ぶワクワク感も期待するのではないでしょうか。

ところがメニューを開いてこんな感じだとしたら・・・


お酒好きの方は、きっとガッカリするはず…

・・・・そうなんです。

私の歯がゆい思いを少しは実感してもらえたのではないでしょうか?

日本茶だって、独立したメニューがほしい!

ワインは産地で味わいや風味が大きく変わり、ワイン用のブドウ品種が50種ほどあるように、日本茶にも100種以上の品種がありそれぞれに、香り、旨味、甘味、渋味など品種の個性が異なっています。

静岡(掛川・東山・川根など)、京都(宇治)をはじめ、鹿児島(知覧など)、埼玉(狭山)と、産地の土壌によるテロワール(環境要因)やそれに伴う伝統的製法がことなっており、それらが品種の個性に繋がります。

「一番茶」「二番茶」「三番茶」と呼ばれる摘み採り時期が異なるだけでもその味わいは変わってきます。
茶期の中で、冬を超え栄養を蓄えて春に成長する新芽「一番茶」の旨味がどれほど飛び抜けて芳醇であるのか。ご存じの方は少ないのではないでしょうか。

(ちなみにペットボトル緑茶には「三番茶」以降の安価な茶葉が主に使われています・・・)

茶種、品種、産地、そして茶期まで、その気になれば無限大に広がる日本茶の世界。

料理が極上なのに日本茶は「緑茶」だけ?
これがどれほどもったいないことなのか、分かってもらえたのではないでしょうか。

ぜひ日本茶の魅惑の世界へ

日本茶の世界に興味を持っていただいた方は、この機会に、五感で日本茶の魅惑の世界をぜひとも体験して欲しいと思います。

個性豊かな日本茶、その魅力は無限

茶葉を淹れる小難しい技法は特に不要。急須選びに悩む必要もない。
そんな「日本茶」をオックンからご紹介させていただきます。

丸七製茶が全国茶産地を回って厳選した茶葉を、その個性ごとに丁寧に淹れてボトリングしたお茶、「CRAFT BREW TEA」。

まずは一本、実際に味わってみてほしいのです!

オックンおすすめ「CRAFT BREW TEA」3選



公式オンラインショップ『TEA ARTISAN CRAFTED by 丸七製茶』