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個別最適な問いかけ力

みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

仕事や日常での学びをより深めるためにnoteにアウトプットしています!

子供は生まれ持った力や発達の特性、養育環境などによって発揮できる力が異なります。

生活年齢は同じでも、持っている力は異なります。生活年齢だけを基準に問いかけ方を決めてしまうのは危険です。

子どもそれぞれを見ないといけません。
なので、一斉授業には限界があります。

個別でのやり取りに活かしていただければと思います。

〇子供の力に合わせた問いかけ

子供の力は様々です。あとの項目で書くオープンクエスチョンやクローズドクエスチョンなど、手法によっても難易度が異なります。
オープンクエスチョンは自由度が高いので、回答者には高い力が求められます。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンについて書いている記事のURLを貼っておきます。

安易に大人が問いかけを選択して、何気なく質問してしまうと問われていることの把握が難しく、回答に困り自尊心を傷つけてしまうケースもあります。

この子どもの力と照らし合わせながら、力に合わせた問いかけ方を選ぶのに、次の項目で紹介する抽象と具体の視点は有効です。

〇抽象↔︎具体のバランス感覚

参考になったのは細谷功さんの著書(『具体↔︎抽象』トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問) です。

この中の第五章にある『4種類のバトンの渡り方』P190 図56です。

ぜひ図を実際に見て頂きたいので、本を紹介しておきます。

第一走者(指示者:上司や教員)と第二走者(部下や子ども)のバトンパスの位置を4パターンに分けて説明されています。

第二走者(部下や子ども)の思考レベルや意欲レベルに応じて第一走者(上司や教員)は問いかけ方の抽象↔︎具体の度合いを選択することで、コミュニケーションのミスマッチが起こりにくいというものです。

一つ例を出すと、第一走者がたくさん走ってバトンパスする場合は、より具体的な指示や問いかけを投げかけるケースを想定しています。そして、バトンパスを受けた子どもたちは残りの少ない距離を走り抜けてゴールを迎えます。

大切なのは、子供の最大限の思考レベルを引き出し、本人の力(思考レベル)で回答にたどり着けたといつ一連の流れを支援することです。

この適度なバランス感覚を間違うと簡単すぎて退屈になったり、難しすぎてやる気を無くしたりしてしまいます。

適度な負荷をかけた上で達成可能な難易度の問いかけが有効です。

〇力に合わせた質問の選択方法

子供の思考レベルに応じてクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを使い分けることが重要です。

あとはモチベーションも大切です。モチベーションが低い時にオープンクエスチョンで問いかけても力が発揮しづらい傾向にあります。

子どもの力と意欲が高い場合はオープンクエスチョンにより自由度が高い問いかけ方が有効だったりします。

今、目の前にいる子供にどのレベルの問いかけをすることがベストなのか?
この視点を持って仮説検証を繰り返しながら問いかけを繰り返していくことで個別最適な問いかけの力が身についてきます!


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