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「論語」を読んで2000年以上の時を超えた教えに触れてきた【感想】

MASAです。

先日、「論語」という本を読み終わりました。そしたらこれがすごかった!!!

「論語」って言いう名前と、作者の孔子って名前は聞いたことがあったんです。高校時代の漢文の授業で出てきたこともあったし、歴史の授業でも聞いたことがあったから。

でも、当時はすごく敬遠していました。

だって、教科書に出てくる時点で堅苦しいイメージだったし、「教え」って言われたら説教臭いものをイメージしちゃうじゃないですか。。。



でも、、、、、そうじゃなかった!!!

孔子って、かわいらしいところもあるじゃんて思ったり

何より


今読んでみるとこれほど完璧な自己啓発はないのではないか、そう思ってしまいました。

そこで今回は論語の中でも自分に刺さった文章をいくつかピックアップしてみようかなと思います。

■そもそも孔子って誰?

孔子(紀元前552年(551年説もある)~紀元前479年)は春秋時代の思想家で、儒教の開祖として教科書に載るほどの有名人です。

生涯のほとんどを弟子の教育に注ぎ、孔子の死後に孔子の弟子たちが孔子とのやり取りをまとめたものが「論語」になります。

普通にすごくないですか?「論語」って400ページあって、20編512文あるんです。

512の場面で孔子が語ったことを弟子たちがすべて記録しているんですよ。

日本にはまだ「文字」という文化がなかった時代に。

それほど孔子という人間の影響力は計り知れなく、多くの弟子たちから慕われていたということが分かります。


■孔子の道徳思想

孔子の道徳思想として教科書に出てくるのは「仁」「義」「礼」「智」

その中でも土台となるのは「仁」でしょう

・「仁」

「仁」はざっくりいうと、他人を思いやりましょうということです。「己の欲せざるところ人に施すこと勿れ」ですね。個人が他人を思いやることで、社会に平安が訪れることを説いています。

この思いやりの具体的な中身として、「孝」や「悌」、「忠」「恕」があるのです。

・「孝」……子が親を思いやること。親に尽くすこと。

・「悌」……弟が兄に尽くすこと。

・「忠」……自分の中にある良心。真心。

・「恕」……家族以外の他人を思いやる心。

・「礼」

じゃあ、「仁」を行うにはどうすればいいのか。他人を思いやる感情
(=仁)を具体的に行動に移したものが「礼」になります。

・「義」

「仁」をなすうえで、人としての道を踏み外すことなく、正義を貫いていくこと。人を思いやるには正義の心があってこそのものということです。

・「智」

「礼」を行うにあたって、その「礼」が適切なものであるかどうかは個人の経験、知識によるところが大きいです。つまり、「礼」を行うために物事を正しく判断する力が「智」になります。


「仁」を抱き、「義」と「智」をもって、「礼」をなすということですね。

改めて孔子の思想を再確認すると、現代にも通ずるところはたくさんあるし、これを信じてやっていこうと思えるような教えでした。

■自分に刺さった孔子の教え

前置きが長くなりました。ここに来てやっと、自分を励ましてくれた孔子の教えを紹介することができます。正直全部お勧めしたいくらいなんですけど、きりがないので6個に絞ってみました。

では、孔子の言葉をどうぞ!!!

①論語第二巻五

<書き下し文>
子の曰く、富と貴きとは、是れ人の欲するところなり。その道をもってこれを得ざれば、処らざるなり。貧しきと賤しきとは、是れ人の悪むところなり。その道をもってこれを得ざれば、去らざるなり。君子、仁を去りて悪くにか名を成さん。君子は食を終うるの間も仁に違うことなし。造次にも必らず是に於いてし、填徘にも必ず是に於いてす。
<現代語訳>
先生が言われた、「富と貴い身分とはこれは誰でも欲しがるものだ。しかしそれ相当の方法で得たのでなければ、そこに安住しない。貧乏と卑しい身分とはこれは誰でも嫌がるものだ。しかしそれ相当の方法で得たのでなければ、それも避けない。君子は人徳をよそにしてどこに名誉を全うできよう。君子は食事をとる間も仁から離れることがなく、急変の時もきっとそこにおり、ひっくり返った時でもきっとそこにいる。

自分はこれを「仁徳をもとに行動すれば、正しい名誉と地位、成功を手にし続けることができる」と解釈しました。自分がやりたいことをやるために誠実に目の前のことに向き合って行動する。それを信じて行動する今の自分の現状を後押ししてくれるようでした。

②論語第二巻十四

<書き下し文>
子の曰く、位なきことを憂えず、立つ所以を憂う。己を知る事なきを憂えず、知らるべきことをなすを求む。
<現代語訳>
先生が言われた、「地位のないことを気にかけないで、地位を得るための正しい方法を機にかけることだ。自分を認めてくれ人がいないことを気にかけないで、認められるだけのことをしようと務めることだ。

これ、すごく自分は好きなんです。理解してもらえる人間は理解してもらえるだけのことを努力している。与えられるのではなく、自分からつかみに行っている。これ、すべてのことに通じている気がするんですね。今の承認欲求全盛期ともいえるような時代の中で、それを得るためにいろいろなことをやって、時には炎上している人もいるけど、それは「仁」と「礼」をなせば失敗しないのではないかとも思ったり。

論語第三巻二十

<書き下し文>
子の曰く、これを知るものはこれを好むものに如かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず
<現代語訳>
先生が言われた、「知っているというのは好むのには及ばない。好むというのは楽しむのには及ばない」

自分はUVERworldというバンドが好きなんですが、これ2015年のライブのMCで言っていたこととそっくりなんですね。途中の文脈は異なるんですが、楽しんでやっている奴にはだれにも勝てないという内容でした。
楽しんでやれることを仕事にして、仕事もプライベートもすべて楽しんでやって最高をつかみ取ろうと、改めて確認させられた文章です。

論語第七巻六

<書き下し文>
子の曰く、その身正しければ、令せざれども行わる。その身正しからざれば、令すと雖ども従わず。
<現代語訳>
先生が言われた、「わが身が正しければ、命令しなくとも行われるが、わが身が正しくなければ、命令したところで従われない。

初見でまさに「義」を体現しているとでも言えるような教えだと感じました。正しいこと、仁徳があれば周りはついてきてくれる。そのような人を惹きつけるようなかっこいい人間になることを誓いました。それを再確認させてくれます。

論語第八巻三

<書き下し文>
子の曰く、賜や、女予れを以て多く学びてこれを識るものと為すか。対えて曰く、然り、非なるか。曰く、非なり。予れは一以てこれを貫く。
<現代語訳>
先生が言われた、「賜よ、お前はわしのことをたくさん学んで(それぞれ)憶えている人間だと思うか。」(子貢は)お応えして、「そうです、違いますか。」「違うよ。わしは一つのことで貫いている」

これもかっこいい話ですよね。何よりも言葉の説得力が違う。時代を超えて受け継がれている人が放つ、「一つのことを貫いている」は重みが違うなあと。自分も好きなものを貫いた結果を人に自信をもって話せていたい、そう思わせてくれました。

論語第八巻二十九

<書き下し文>
子の曰く、人能く道を弘む。道、人を弘むるに非ず。
<現代語訳>
先生が言われた、「人間こと道を広めることができるのだ。道が人間を広めるのではない。」

僕はこれを「自分の生き方は自分で決めることができる」と解釈しました。コツコツと積み重ねていけば、選択肢は広がり未踏の地へと行くことができる。いろいろな解釈があるかもしれませんが、自分はこう思ってやっていこうと決めました。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。

本当はもっといっぱい響いたものはあるんです。でも、きりがない(笑)。

仕方なく、今回6つだけを紹介しましたが、気に入った言葉はあったでしょうか。

もし、言葉で気に入ったものがあれば、ぜひ教えてください!!
すぐに読み返したいです!!!



今回論語を読んで思ったんですが、やっぱり2000年以上も語り継がれるものは他と一線を画していて。

何がすごいかというと、現代でも通ずるものは同じなんですね。


人間の本質は今も昔も変わらない


論語を読んで一番強く感じたことはこれでした。


自分がやるべきことは決まった気がします。


「仁」「義」「礼」「智」


これを果たすべく他人を思いやる気持ちを忘れないということですね。


明日からの自分の生活をより良いものにしていく。

個々が新たな決意の場になったような気がします。


最後になりますが、ここまで読んでくれた方々、ありがとうございました。











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