気づけば営業になっていた話
上司と二人、疲弊しながらの採用業務に取り組んでいましたが、心強い同僚が増えたのをキッカケに、ただ膨大な採用に関する処理をこなしていた人間から、採用業務を行う人間への気付きを得ました。
ふと、自分がやっていることは「採用業務」なのかと不安を感じて…
1週間を洗い出してみた
棚卸しという言葉をご存知ですか。
通常、倉庫や販売店などで、在庫の確認をする際に使われる言葉ですが、「業務の棚卸し」は職種・業界に関わらず耳にされると思います。
棚卸し……物品の有高を調査や確認すること。転じて、業務の洗い出しを行い、どの業務にどのくらい工数をかけているか可視化を行い、要・不要・改善を実施していくこと。
同僚が増えたのに相変わらず時間に追われている理由として、自分は漠然と面接対応のせいだと思っていたが、本当にそうなのか?
自分のタスクを棚卸してみよ!と、直近の1週間を洗い出してみました。
こんなかんじでした。退社時間は平均すると21時くらい。面接は1日2件くらい。
そして気づいたのでした。
面接より圧倒的な調整業務と事務作業!
整理するとこんな感じです。
各部署のキーパーソンを見極め、施策を提案していく。部門の人からヒアリングして、他社や市場感を数字で見せながら、高望みを少しずつすり合わせていく。日々紹介会社とマメに連絡を取って、自社を売り込んでいく。応募者の希望と競合他社の動きをキャッチしつつ、自社の優位性を示していく…。
明らかにどうみても営業のしごとでは・・・?(営業経験がないため反論は受付けません。イメージで話しています)
これが正しい採用担当の姿とは言いません。
でもこれが、とある会社の、とある採用担当の業務なのです。
営業のるつぼ、それが採用
結局のところ、人を採る・入社してもらう、というのは自社の良いところを隙間を見つけてはあらゆる手法でリーチし続け、応募者が自社を選ぶメリットを提示していくことです。
選ぶのではない、選んでいただくのだ!
それは、数ある掃除機の中から、我が社の掃除機を買ってもらうことであり、そのためには
掃除機のメリットを見つけ(=部門要件すり合わせ・職種理解・自社優位性)
掃除機の認知度を上げ(=SNS・口コミ・自社サイト・紹介会社への周知)
掃除機の販売経路を増やし(=求人広告、ダイレクトリクルーティング、社員紹介、とにかく新しくて尖った施策とか)
掃除機の販売員にプッシュしてもらい(=紹介会社と良好な関係性・潤沢な情報提供)
売り場に来た購入者(=転職者)に選んでもらう(=メリットの的確な提示)
が必要なのです。
つまり、あっち向いて営業・こっち向いて営業状態。
自分を遥か彼方の棚に上げて申しますと、
超絶人たらしと、コミュニケーションの鬼が向いている仕事です。
(あとは会社の役員や上層部と渡り合える度胸と、論理的な説明力と、個人情報も含めた緻密な事務処理能力)
・・・うむ。伸びしろしか無い。
次回
営業のるつぼの中でも、あるあるな「部門との認識合わせ」について実際にあった困った話を書きたい(今も困り続けている話)。
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