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-0号- 「普通に正しい」イノベーションは存在しない。


僕はイノベーションという概念が好きだ。大学の専攻も組織科学の領域でイノベーションの研究をしていた。マガジンの0号として、僕がイノベーションに関して持っている一番の持論についてさらっと書いていこうと思う。

僕は普通に正しいイノベーションは存在しないと考えている。
これだけ聞いても何のことか分かりづらいと思うが、これから配信していくマガジンの記事を読んでじわじわ伝わっていけばいいなあと思っている。

社会人2週間目が終わり今特に感じているのは、論理的正しさの優先度の高さである。会社の中で働いていると、この論理的正しさが最も重要な事項であるなあと痛烈に感じている。もっと言うと、経済合理性の高さ、すなわち費用対効果の合理性が超重要視されている。

確かに論理的正しさは超重要である。しかしながらことイノベーションの創出という観点では、この論理的正しさはもしかすると邪魔な存在になり得る。正確に言うと、経済合理性の中で、一般的に普通に論理的に正しいと思われていることが現代社会のビジネスでは必ずしも正しいわけではなく、むしろその否定こそがイノベーションであるということだ。

そんな普通の正しさでは起こすことができないイノベーションをどうやったら起こすことができるのかという、五里霧中ラビリンスの中を手探りで進んでいく、そのためのマガジンになればいいなあと思っている。

イノベーションとは

僕の考えでは、イノベーションとは人々のライフスタイルを変えるものだと思っている。

イノベーションの代名詞と言えば、まあiPhoneだろう。携帯電話というライフスタイルが、スマートフォンというライフスタイルに変わり、我々の時間の使い方、そのすべてが変貌した。

携帯電話で世界を席巻していた日本の企業たちはなぜiPhoneを生み出せなかったのだろうか。それはただ普通に、論理的に正しく携帯電話を作っていたからだ。消費者のニーズに答え、より良い携帯電話を作り続けたのだ。

まあこの話はよくあるクリステンセンのイノベーションのジレンマなんだけれども、それはまた今度詳しく書こう。

とにかく、ライフスタイルを変えるようなアイデアは、過去を参照した論理的正しさだけでは生み出せないし、実現しないのだと思う

社会人2週目

まあでも守破離でしかイノベーションを起こせないとも思う。今は「守」の段階でもある。イノベーションは「破」であり「離」である。論理的正しさを追求した後に、それを自分で論理を破っていく。この破るが相当難しい。

リスクと不確実性の壁を超えた時、「破」ができる。それを貫き実現したとき「離」が起きる。

今は最終「破」「離」が目的であることを忘れずに、徹底的に「守」していきたい。

では。


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