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#12 働き方大解剖!!

こんにちは!
毎週月曜日開館の【Vivid Books】へようこそ!

今週は豊富で分かりやすい図を使って、様々な視点からキャリアについて学べる一冊をご紹介します。

目次
1.今週の一冊
2.内容
3.学び・気づき
4.さいごに

1.今週の一冊

タイトル:働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える
著者:村山昇
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018


2.内容

この本はタイトルの通り、キャリア・仕事・働き方といったテーマについて、様々な理論や考え方を図鑑的に紹介しながら、読者の理解を深めていくという内容になっています。

以下で見出しごとに内容を簡単にまとめてみました。

①仕事・キャリアについて
仕事をどう捉えるか。価値創造として、表現として、機会として、というように捉え方によって仕事がどんな意味を持つのかを考えます。
また、僕の【キャリアデザイン学超入門】というブログで紹介してきたような、キャリアの諸理論をもとにキャリアとは何か考えます。

②主体性・成長について
人が自立・自律し、成長していくために必要なことは何か、そもそも成長とは何か考えます。自分にとっての成長を、きちんと自分の言葉で整理するワークもあります。

③知識・能力について
仕事において必要な能力にはどんなものがあるか考えます。特になんとなくよく聞くリーダーシップやフォロワーシップについても理解を深めることができます。

④働く意味について
目標と目的の違い、目標設定の方法などから、働く中で見失いがちと言われる働く意味について考えます。また、モチベーションについても学ぶことで、自分が何のために働くのか考えるヒントになります。

⑤会社の中で働くことについて
キャリアというと個人的がどう働くかが注目されがちですが、多くの人が雇用される働き方をする以上、企業や組織のことについても知る必要がありますね。会社側から見た個人であったり、会社に所属しない個人といった視点から、働くとは何か考えることができます。

⑥心の健康について
近年話題の職場のメンタルヘルスに関する理論や改善方法について学べます。ストレスは自然な反応であり、どう共生していくかがカギになるため、実際に仕事をするにあたって意識したい項目です。


以上、ざっと内容をまとめてみましたが、気になるものはありましたか?

僕と同じような新社会人、一般のビジネスパーソンの方、就活生など、様々な方の悩みを解決するきっかけをくれる一冊だと思います。


3.学び・気づき

心の健康に関して、特に気になった「ABC理論」をご紹介しようと思います。

これはアルバート・エリスという方が提唱したもので、簡単に言うと、人間の感情は出来事自体というよりもその捉え方によって起こるものである、という理論になります。

ABCとはそれぞれ、
Activating event(出来事)
Belief(捉え方)
Consequence(結果として表れる感情)

を指していて、感情は出来事から直接生み出されるのではなく、自分の捉え方によって感情が生まれる、つまり自分の感情がA⇒B⇒Cの順で形成されることを理解し、B(捉え方)をどう変えていくかによって自分の感情・ストレスをコントロールしよう、ということなんですね。

XさんとYさんの例で考えてみましょう。
●Xさん
待ち合わせをしていた友人が10分遅れてやってきた。(A)
約束に遅れるなんてありえない。遅延も見越して早く来るべき。(B)
なんか楽しくない休日に。(C)
●Yさん
待ち合わせをしていた友人が10分遅れてやってきた。(A)
電車の遅延は仕方ないな。友達だし10分くらいはいいか。(B)
よし、これから楽しもう!(C)

どうでしょう?
太字部分の捉え方を変えるだけで、その後の感情がこんなに変わります。


これは人から聞いた話ですが、自分の状態を上げるには、脳にポジティブな錯覚をさせることが大事らしいです。

「自分はできる」というイメージを持ち、言葉にしたり行動したりして脳にポジティブな思い込みをどんどんさせることが、心の健康を維持するだけでなく、仕事の成果にもつながっていくんですって。

すごいですね!


4.さいごに

この本は内容がとてもボリューミーなので、

全て深く読んで理解するというよりも、

最初にざっと全体に目を通しておいて、困ったときにその箇所だけしっかり読み、さらに気になることがあればネットや他の本でも調べる、というような使い方をオススメします。

困ったときに開きたくなる本。とても頼りになります。


次の定期投稿は月曜日【Vivid Books#13】です。
それではまた。


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