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生成AI×グリーンエネルギー都市 三十六景

生成AIのMid journeyを利用して、36枚のAI×グリーンエネルギー風景画を作成しました。生成AIは、いくつかの言葉からなるプロンプトに則って、無数のイメージを再構成し、新しい絵や構図を生み出し続けます。

今回出力した風景達は、今後さらに実装が早まる再生可能エネルギーやグリーンエネルギーが形づくる未来の都市形態や日常の風景です。エネルギーという言葉から連想される自然観や地球観などを盛り込んだ言葉からプロンプトを生成し、出力しています。

現実的解答としての未来都市の姿

未来都市の構想は、常に一部の建築家やデベロッパーによる政治的・技術的・経済的な拘束を受け、決して開かれていない未来像でした。そこにはエネルギーと都市の関係性は決定され想像の余地はなく、暮らしたい風景すらも規定されています。私たちがどんな日常や生活を送りたいのかという想像無しに、開発のイメージを提示されます。「私たちはいずれこのような都市に住まなくてはならなくなるのだ〜〜」という漠然とした不安を拭うことができません。(少なくとも私は)

国連ハビタットでマサチューセッツ工科大学(MIT)が発表したのが、海の上に人口島を浮かべた「水上都市」計画
裾野市×ウーブン・シティ
米小売り大手ウォルマート(Walmart)の元幹部マーク・ロア(Marc Lore)
「テロサ(Telosa)」という未来の理想郷

人の手から離れた複数形の未来都市

AI×グリーンエネルギー三十六景は、一度人間や建築家による強い意思から少し距離を取った都市風景達です。これらを私たちが見た時、そこにはエネルギーと自然・人間の新たな関係性を見つけることができる新たな可能性を秘めていると思います。

しかし、AI×グリーンエネルギー三十六景を眺めていると、1人の強い意志や企業思想などではないおかげなのか、都市風景からどこか懐かしさや共感を覚えることに気がつきます。人類の集合知としての都市のイメージですから、一種の間主観性をなんとなく持ち合わせてしまうのでしょうか?

建築や都市が変わる、懐かしき生活景が変わることは生活者にとって常にネガティブに働きますが、生成された未来の都市の姿にどこか懐かしさを覚えたとしたら、これらのイメージを元に未来の暮らし方を議論できるのではないかと考えます。一種のSF的旅行を個人で、しかも高頻度で行うことでむしろ、これまでの生活景からのポジティブな移行を考えてしまうのではないかと想像します。押し付けられた未来都市への移行ではなく、選択的な判断が都市イメージから提示されます。

ポジティブなエネルギー転換や都市生活の転換のために

このようなAIによって生成された都市風景を見ながら、これからのエネルギーと私たちの関係性をできるだけ沢山の人と考え直してみることは可能なように思います。

政治的・技術的・経済的な「べき論的」のような暑苦しいエネルギーシフトや都市のトランジションではなく、私たちは今後子供や孫にどんな「都市の風景を見せていきたいか」「どのような世界や建築空間で生活を送って欲しいのか」をポジティブにAI×グリーンエネルギー三十六景らとともに考えられないでしょうか?

生成AI×グリーンエネルギー三十六景

構築4グラフィック:AIエコ画百景
小阪淳
https://hbh.center/05-mode4_pre/

参照元


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