今年、7000のベンチの街は100周年。日本はベンチ元年に!JAPAN / TOKYO BENCH PROJECT はじまりました。あたたの街もベンチを増やしてみませんか?

100年前にアメリカのある街に7000のベンチが設置されていたという前回の記事は、実に多くの方々に読んでいただけたようで、ありがとうございました。行く先々で「読みました」とか「打合せ先で、話題になっていました」と言ってくださる方がたくさんいて、大変驚きました。

どうして、こんなにも反響があったのかと考えたのですが、まず何よりも7000のベンチが設置され、人の営みがあのように描かれているポストカードのインパクトが、今の時代にも通じるくらいすごいんだなと痛感しました。一方で、部ベンチパワーと言うべきか、「ベンチ」の効用への理解が、割とスムーズに理解いただける空気が、今の日本にだからこそあるのだと強く感じました。

さぁ、そこでですよ。日本にもベンチを増やすために何かできないかと考え続けてきたわけです。

そして、先の記事の最後にちょっと書いていたのですが、この度2017年9月1日、グランドレベル会社設立1周年を記念して「JAPAN BENCH PROJECT / TOKYO BENCH PROJECT」をローンチしました!

http://japanbench.jp/

日本のまちをベンチで再生!

今回、このような形でプロジェクトとして立ち上げたのには、2つ理由があります。

ひとつの目的は、ベンチの効用についての啓蒙です。

日本にはあまりにもストリートベンチがなさすぎるわけですが、あまりにも理解度が低い。まぁ、不必要だと思ってきたからこそ、意図的に設置することをしてこなかったわけです。ベンチ設置と聞くと、浮浪者が、酔っ払いが寝たらどうするのか?管理は?安全は?と想定されるデメリットを並べ立てるのは上手いのですが、逆のメリット(効用)に真剣に向き合うことは、ほとんどできてこなかったと。

じゃあ、どんな効用があるの?ってことで、BENCH PROJENCTのページには、具体的な効用の一部をサイトにまとめてみました。が、これもほんの一部。皆さんも妄想を膨らますといろんなことを思いつくと思います。それほどに、ベンチの設置は、相乗的にさまざま物事に影響するのですね。まさに都市やまちをいつも元気にさせる万能なサプリメントなのです!


ベンチがまちにあると何をしてくれるのか? それが分かってくると、逆にベンチがないことで、私たちがどういう影響を受けてしまっているのかもわかります。特に移動とコミュニケーションについては、多大な影響を及ぼします。

そして今、書いていて気付きました!!!

ベンチってのは実に高機能な都市のインフラってことなのですね。そう考えると、コミュニティバスの設置、歩道の拡幅、街路樹の整備、電柱地中化などと同じレベルに「ベンチの設置」というものは位置づけられるべき、とも言うことができます。そういうベンチとは何かということを啓蒙していきたいということが第一の目的。

「ベンチの設置」お手伝いをさせてください!

そして、もうひとつの目的は、いろんなところで、「ベンチの設置」をお手伝いさせてくださいということです。それも可能であれば、ベンチの数に関わらずプロジェクト化し、発信力を持ったものとして関わらせていただきたい。

実は、日々リサーチを重ねていると、世界には実にさまざまな実例があります。これまで紹介したようなニューヨークやセントピーターズバーグの事例などは、どちらかというと市民の声も取り入れながらのトップダウン的戦略でしたが、逆に市民が個人として軒先に出すベンチに特化して、市民の能動性をかきたてながらDIYベンチの気運を高め、成功している事例もあったりします。またその場面もさまざまで、福祉や教育など、いろんな切り口でベンチは捉え、活用されています。ひとえに「ベンチの設置」といっても、それをめぐる手法も多様です。

しかし、世界にどれだけ良い事例があったとしても、そもそもベンチを設置する文化が日本にはなかったので、簡単にコピペはできません。だからこそ、実践するには、日本ならではの方法を紡ぎ出さなくてはいけません。その場所、そのエリアだからこその“ベンチの置き方”をつくっていく。それをプロジェクト化して、市民も巻き込みながら展開していく。しかも、ベンチそのもののパフォーマンスを最大限に引き出しながら。私たちは、そのお手伝いを全力で行いながら、一つひとつ事例を積み重ねていきたいと思ったのです。


9月30日にグリーンベンチ100周年祭開催!

確か、先の記事に取り上げたセントピーターズバーグのグリーンベンチは、今年が100周年だったよなぁ、と検索をかけてみると、やはりありました! 100周年を祝うイベントが、この9月30日の午後に開催されたのだそうです。

https://patch.com/florida/stpete/former-local-mayors-celebrate-100-years-st-petersburg-s-famous-green-benches

また、そこに付随するエピソードもうなずかされます。今回はアーバンキャンプにバッティングしたので断念したのですが、近いうちに一度訪ねてみようと思います。

余談ですが、引き続きリサーチしていると、やはりグリーンベンチから派生したビジネスは、他にもありました。前回発見した地ビール屋さんに地元メディアに続いて、今回見つけたのは花屋さん。いや〜果てしないですね。

「KANDA BENCH PROJECT」始動!

さて、「JAPAN BENCH PROJECT / TOKYO BENCH PROJECT」は、第一弾として、東京・神田でこの秋に行われる「神田警察通り賑わい社会実験2017」内で、「KANDA BENCH PROJECT」を展開させていただきます。街に関わるさまざまな人々のもとで、約1週間、ベンチを出現させて、街の変化を測定し、その後の恒久的なベンチの設置へ向けて動いていくものにしたいと考えています。また、詳細は後日書きたいと思いますので、お楽しみに!

また、先日たまたま訪ねた七里ヶ浜の住宅街がのベンチがあまりにもすばらしかったり、それ以外にもたくさん書きたいベンチネタがあるので、こちらもお楽しみに!

といういわけで、今日はこの辺で。

1階づくりはまちづくり!

大西正紀(おおにしまさき)

※ベンチの話まだまだ聞きたい方、ベンチでまちづくりをしたい方は、気軽にメッセージをください!

http://glevel.jp
http://japanbench.jp/
http://mosaki.com

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ベンチ研究所

まちにおける、ベンチについて、座るについてを、日本や世界の事例から考えていきます。
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