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ブランド価値の計測とは?世界標準から学ぶ!

ブランドの価値はお金として計測することができます。
※今回はちょいむずいかもです。

今回は、登壇などをするたびに質問や要望をもらうブランドの計測についてです。具体的に言及している記事・本などをあまり見たことがないので、書きたいと思います。


ブランドは、世界トップレベルの会社appleやamazonで30兆円強と言われています。
どのように測っているのでしょうか?
先に中身だけ言うと価値は、利益率、売上、人件費、販促費などへの還元です。会社の大きさとブランド力(還元率)によって概ね弾き出されています。これは、AI(人工知能)などによるRPA(作業効率化やロボット化)の考え方などと貢献の仕方は似ています。


少し根っこの話をすると、
そもそも『ブランド』、『ブランド力』という言葉は、共通の定義は存在しません。

ですが、計測方法はあります。
ブランドの価値とは何か?から定義し、年に一度ランキング形式などで発表などしています。特に有名なのは、下記です。
●インターブランド 社の『Brand Valuation』
✔︎ISOに登録され世界標準
✔︎10,000社〜を調査
✔︎配点は、『財務分析』、『ブランドの役割』、『ブランドの強度』などから算出
✔︎中国企業はランキングに含まれていない

●カンター社の『BrandZ』
✔︎MASBに合格し国際標準による調査
✔︎17,000社〜を調査
✔︎配点は、『消費者ヒアリング』、『商品カテゴリ』、『ブランドの一貫性』などから算出
✔︎中国企業はランキングに含まれている。


軽くまとめると、世界的広告代理店グループの中の会社が、それぞれ物差しを定義し、世界標準ということですが、使い方の詳細は各社にしかわかりません。
そのため、独自で定義したものを独自で測っているということになります。

国内でもブランド力を図る調査はあります。
しかしながら、どちらかというと一般的なマーケティング調査の延長でブランドはいくらか?などは出ません。


それでは万人は使えないじゃないか?
・・・
『そうです、使えません』
少なくても中小企業は対象として想定していない
と思います。

それが現状です。

しかし、経営力とは何か?マーケティングは何か?デザインは何か?
どう測ればいいのか?
売上か?社内満足度か?リピーターの数か?世界的な受賞歴か?
それは、わかりませんし決まっていません。

ブランドの計測は、取り組まれている最中なのでそこそこしっかりしているとも言えるかもしれません

ブランド力の計測は役に立つのか?

私見ですが、それ自体では役には立ちません。
しかし、がっかりすることもない
と思います。

マーケティングの分析や、デザインを見せたときのヒアリング、それらの情報は、そのまま役に立つでしょうか?

もっとクールな方がいい
と言われたら?
クールとはなんでしょうか?

つまり、定義がはっきりしない中で、ただの計測だけでは無意味で、それらを前向きに活用するか?が重要であり、その点では大変価値があると考えています。

ブランドの調査において、少し特殊なことがあるとすれば、一般的な調査パネル(調査対象者の群)にブランドをどう思うか?と聞くのは少し酷だなと思います。
なぜならクールや可愛いは人によって異なるためです。

皆さんも、デザインの意見を聞いたときに、一般の方から予期しない感想をもらったことがあるのではないでしょうか?


例えば、お洒落な柄をデザインしたつもりが、虫のように見えて怖い、とか?

ブランド力を3分で計測したいなら

同じものを売っている会社に比べて自社がどれくらい高く売れているかをチェックしましょう。

この指標は世界で割と共通していおりで『プレステージ』などと言われています。価格にプレミアを載せられる金額です。

例えば、ライバルがコップにロゴを入れて1,000円で売っていた。
自社は、コップにロゴを入れて1,500円で売れる。
その場合は自社の方がブランド力がある
と言えます。
売上は500円しか変わらなくても、利益率は大きく変わっているでしょう。

これは、街にもよく見る話です。
例えば、ロゴのついていない2万円のカシミアのマフラーと、有名ロゴのついている6万円のカシミアのマフラーがあり、6 万円の方がよく売れる、などです。

まとめ:ブランドの計測について

ブランドは計測でき、ブランドには資産的価値があると世界的にも認められている。
だが、身長(cm)や体重(kg)を測るみたいに簡単、速攻、簡潔にはできない。※大量のコストや時間がかかる。

だから、私の場合は、調査、計測に金や時間を使い過ぎるより、
価値がある前提で、とにかく進める
というアクションをお勧め
しています。

価値はあるのか?人を引きつけるのか?
それは、皆さんの記憶を辿ってください。
・好きな決まった有名人会いたい
・好きなファッションブランドを手に入れたい
・好きな車メーカーなら高く金を払っても良い
・好きなおもちゃを揃えたい
これ以外にも、どちらでも本当は変わらないはずなのに、ある特定のものに理屈を度外視した興味をもったことありませんか?


余談のようですが、
麻酔はなぜ体に効くか、構造がわからないそうです。
(2015年ぐらいまで。現在はわかりませんが、、
でも、たしかに手術には役に立ちます。

ブランドも同じで強力なパワーが存在することは多くの人が知っています。
実際に、
ブランドによって、脳が味を変える。
または偽薬によって体が治る、または副作用が出るなどもブランドの威力と言う学者さんもいます。


そんな不思議な力を得ることこそが、世界のブランドランキングを見る限り、日系企業には足りなかったことなのかもしれません。

どうでしょう、謎めいたの話でしたが、興味はわきましたか。


今回はここまで。
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