自分の中での３大好物を挙げるとすれば、
ラーメン、カレー、塩ホルモン　といったところでしょうか。

数ヶ月前、ラーメン路面店に行列ができているのを通りすがりの車中から見つけた。
不思議なもので、人が並んでいたらきっと何かがあるんだろう、
そう思ってしまう至って単純な自分は、
ある日空いている時間帯を狙って暖簾をくぐってみた。
なんとこれが大当たり。
しかもここは最近遠ざかっていた味噌味が売りで、
なんとも得をした気分になった。

カレーは何といってもスープカレー。
この料理、歴史こそそんなに古くはないが、
今ではこれを提供する店も目を見張るまでの数にのぼる。

塩ホルモンはもっぱら自宅で七輪を使った炭火焼き。
街はずれに住んでいるからこそできることだが、それでも近所に香ばしい匂いを振りまいている。
近くの空腹を抱えた部活生にとっては、殺人的な仕打ちのようだ。

飲食を楽しむことができるのは、健康体でいるからである。
歯が病んでいたり、風邪をひいているだけでも普通に食べることはできない。
成人病を悪化させ食事制限をされてしまっては、
食に対する欲と健康の維持の狭間で追い詰められることになる。
普通に食べられるというのは、まったくありがたい限りである。

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旅行や出張など、通常の生活圏を離れるのは結構好きで、
許されれば一人で行動をすることが多い。

独身の頃は海外にも行ったりしたが今ではなかなかそうもいかず、
でも国内も非常に大きな魅力を感じている。

あるときは車で陸路を、別の機会では飛行機プラスレンタカーで、
たまに電車やバスを乗り継いだりと、そのスタイルはさまざま。

日常を離れた空気や匂いを肌で感じ、田舎に行けば郷土の料理を口にする。
夜はもっぱら居酒屋を目指し、新しい土地では自分の鼻を利かせて店を物色する。
長時間歩き回るのもそれはそれで楽しいし、一人だと周りに気を使うこともない。

じっとりと自分の世界で楽しんでいるのである。

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食べ物にありついたり旅に出たり、
こういった行動は普段の延長上にある。

今住んでいる地域だからこそ手に入りやすいものがある。
自宅を離れるときは、移動する時間や手段の選択により、
行き先が大きく変わってくる。

そこで　ふと考える。

なぜ今自分は、この時代のこの世界のここに住んでいるんだろう。
別に敢えてこんなことを考える必要なんてないのだが、
改めて不思議な現実であることに気づいたりする。

今の地域に住んでいることで他にはない環境や食物にありついている。
日本に生まれたことで、米の奥深さを知ることができただろうし、
納豆や漬物のおいしさに喜んでいる。
特有の行事や四季を感じたりもしている。

今近くで生きている人、存在している物、自由や平和という観点も含めた環境、
自分はこのような場所を選んで生まれてきたのかどうかは覚えていないが、
こういう世の中で生きているのは事実である。

だから、

せっかく地球という星に生まれてきたのだから、
この星の良いところをきちんと見てそれを有効に利用しよう。

せっかく日本という国にいるのだから、
この国のおいしいもの、きれいなもの、面白いものを、すばらしい習慣に
きちんと目を向けて享受しよう。

せっかく今の地域に住んでいるんだから、
この土地だからこその生活や食を意識し、特有の風土を見つめ直そう。

こんなに良い時代と場所、生活環境の中にいるんだから、
これを利用しないのはもったいなさすぎる。

そういえば、通販が発達した今の時代、
国内津々浦々の食品はたいてい手に入るようだ。