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宿題を残した君たちへ。


 夏休みの宿題、嫌だったなあ。特に自由研究。あと、図画工作。それは学校でやればええやん、と今では思います。読書感想文も嫌いでした。そんな、感想書くことないって。中学生が芥川龍之介を読んでも、何も出てこないって。内容が難し過ぎるって。理解できないって。

 でも、思い出には残っていますね。自由研究は液状化現象について実際に実験したり、図画工作は恐竜の貯金箱を作りました。両方、ガッツリ母親が手伝ってくれましたけど(笑)。まあ、たしかに大人になったらやらないことではあるから、ガキの頃にやっておくべき事柄なのかもしれません。あ、読書感想文も思い切り母親がカバーしてくれました。

 そういえば、近所の小学校はすでに始まっているみたいですが、「また学校始まったよ」と憂鬱な気持ちになっていないか心配です。私は学校が嫌いな人間で、一時期不登校になりかけたこともあったくらいなので、夏休み明けに学校へ行けなくなっちゃう子の気持ちも分かります。集団行動とか、めっちゃ嫌でした。

 とはいえ、なんだかんだ宿題もやって、学校にも通っていました。今から思うと、どうして通えていたのか、宿題をサボらなかったのか、よくわかりません。ただ、小中学校の私は「手を抜く」ことが下手で、真面目に生きないとダメだと信じてきました。だから学校にも行き、宿題も期限までに出せていたのでしょうね。今のマインドだったら、まじでサボってると思います。

 果たして過去の自分が正しかったのか。正直、よくわかりません。真面目に学校へ行き、宿題も忘れずにやり、なんなら授業も寝ずに受けていても、社会人になったら全く通用せず、ふわふわと不安定な生活を送っているのが現状です。義務教育での頑張りが社会には結びつかないことを知った今、過去の自分が正しかったとは思えないこともあります。ただ、過去は変えられない。真面目が取り柄だった私が変わることはないわけです。

 まあ、だからなんだって話ですが、とりあえず言えるのは、宿題をやり残したって人生が終わるわけではない。ってことですかね。

 それでは、また。

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