No.11 イギリス ビンテージペンダントライト
灯りをつけると、電球が乳白色のシェードからオレンジ色に透けて見えるペンダントライト。
出会ったのは、初めて福岡の家具展示会に行った時のことだった。
会場に行く途中で、寄り道して連れて行ってもらったお店。
ビルの駐車場奥の小さなスペースで、一見お店だと分からない。
でも入った瞬間に、異空間に来たような、時が止まっているような不思議な感覚。
元ボイラー室をリノベーションしたらしい。
中には、木や鉄でできた古い工具や玩具、謎のプレートなどが丁寧に展示してあった。
ぐるっと一周と思った矢先、乳白色のペンダントライトが目に入った。
ドキっ!
これはまずい。
とりあえずお店全体を見よう。
落ち着け〜落ち着け〜。
とにかく一周して、他の魅力的な物に気をとられつつも、やっぱりお店の人に声をかけた。
聞けば、これはイギリスで買い付けたランプで、1930〜1950年代の物だとのこと。
ちなみに、アンティークとは100年を経過したもののことなので、これはビンテージランプ。
灯りをつけた時に、オレンジ色が透けるんです、と教えてくれた。
私の目線よりはちょっと高い場所だったので、下ろしてもらって確認。
ほんとだ〜。何てきれいなんだろう。
ホワイトのネジネジコードと真鍮のソケットは新品なので、日本でもすぐに使える。
お店のこだわりが行き届いていて、何しろコードとシェードの組み合わせが、雰囲気にピッタリ。
ガラスも厚みがあってしっかりしている。
新品で似た物もあるけれど、値段が頭にパッと浮かんだ。
これは買いだ‼︎
1万円しなかった。
ブルーブラックのペンダントライトを手に入れた直後だったし、夫の許可も取ってないと思ったけど、思わず言ってしまった。
「これ、お願いします!」
ここまで、恐らく10分はかかっていない。
決断のスピードに、一緒に行った周りの人達に驚かれた。
福岡についたばかりだったのに、早速お土産を手に入れた私は上機嫌。
絶対に割れないように、帰りの飛行機でも大事に抱え込んで持ち帰ってきた。
今は寝室のライトとして、コードも縮めないまま低い位置で使ってる。
40W1灯なので、これだけだと部屋は暗いが、ほんのり光るオレンジ色を見たくて、他のライトは今のところ無し。
うちで第2なのか、第3なのか分からない新しい人生を歩んでもらえてありがたい。
福岡のLibraさん。
今は引っ越ししたようだけど、ぜひまた訪れたい魅力的なお店。
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