会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月10日(日)
自らの全てをさらけ出しながら、小学生が考えるダジャレのような(だが誰も実行しないような)発想を執拗に繰り返して、やり切ってしまった異様な空気感が会場を埋め尽くす。
ルールや制度を問うとのことだが、なんだか壮大な自画像のようにも見えた。
執拗に口座開設を繰り返す。
今の時代はもうこんなことできないだろうな。
だけどこの人ならやっぱりやってしまうのだろう。
パネルを木版画のように彫る。
他の作品に比べて人為的な作業が入っている分多少温度が感じられた。
コンセプチュアル系作家は静かな狂気を感じる。
その昔(25年前)ここ東京都現代美術館で「ひそやかなラディカリズム」と題した企画展(MOTアニュアル1999)があったがそんなタイトルを思い出した。
出品作家や作風は全く違ったが豊嶋氏とは同年代の(当時若手の)人たちだったので、この年代の方々は世代的にそんな時代の空気感を孕んでいるのだろうか。
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