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ジャパン・ソサエティーが選ぶ21世紀の日本映画21本のうちの1本に園子温監督のワークショップ映画「エッシャー通りの赤いポスト」が選ばれました!

2019年、僕の主催するアクターズ・ヴィジョンで行われた俳優のための実践的ワークショップを機に作られた園子温監督長編映画「エッシャー通りの赤いポスト」が、米国のNPOジャパン・ソサエティーにより2020年を代表する映画の1本に選ばれました(もう一本は三島有紀子監督「Red」です)。

これは、2000年代に入って20年を過ぎた日本映画産業の功績をたたえるオンラインイベントです。2001年は橋口亮輔監督の「ハッシュ!」、2002年は山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」など、2001年から2020年までの20年間、毎年1本ずつ代表的日本映画が選ばれています。2020年だけは2本選ばれているのですが、その1本に、ワークショップ映画である「エッシャー通りの赤いポスト」が選ばれたのは画期的なことです。

このイベントは「21st CENTURY JAPAN: FILMS FROM 2001-2020」と題しまして、2021年2月5日から25日までの間、

http://film.japansociety.org

においてオンライン配信されます。作品は基本アメリカもしくは北米地域のみ視聴可能ですが、一部シンポジウム等はアメリカもしくは北米地域以外からも視聴可能だそうです。チケットは1/29(金)より先行発売開始とのこと。

「エッシャー通りの赤いポスト」はコロナ禍のため日本国内での公開がおくれておりますが、そういった中、先日の第49回モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭での観客賞受賞をはじめ、アルゼンチンのマル・デル・プラタ国際映画祭でのコンペティション・ノミネートなど、世界の観客たちに評価され始めているのは大変嬉しく、早く日本の皆様に日本の劇場でお披露目できる日が訪れることを待ち望んでいます。

ちなみに、21世紀の日本映画に選ばれたのは次の21本です。

2020年、園子温「エッシャー通りの赤いポスト」
2020年、三島有紀子「Red」
2019年、石川慶「蜜蜂と遠雷」
2018年、沖田修一「モリのいる場所」
2017年、廣木隆一「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
2016年、横浜聡子「俳優 亀岡拓次」
2015年、塚本晋也「野火」
2014年、河瀬直美「2つ目の窓」
2013年、白石和彌「凶悪」
2012年、山下敦弘「苦役列車」
2011年、成島出「八日目の蝉」
2010年、中島哲也「告白」
2009年、是枝裕和「空気人形」
2008年、タナダユキ「百万円と苦虫女」
2007年、蜷川実花「さくらん」
2006年、西川美和「ゆれる」
2005年、三池崇史「妖怪大戦争」
2004年、荻上直子「バーバー吉野」
2003年、犬童一心「ジョゼと虎と魚たち」
2002年、山田洋次「たそがれ清兵衛」
2001年、橋口亮輔「ハッシュ!」

その他「21st CENTURY JAPAN: FILMS FROM 2001-2020」での上映作品は次のサイトから確認ください。


ジャパン・ソサエティーは、1907年(明治40年)5月19日、日露戦争の将軍・黒木為楨大将と伊集院五郎提督の訪米を記念して日米各界の名士がニューヨークに集い、その午餐会の席で設立が宣言された米国の民間非営利団体(NPO)です。個人、法人、財団からの支援・協力のもと、全米随一の規模を誇る日米交流団体として幅広い活動を展開しています。

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