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"『その他の外国文学』の翻訳者"を読んだ件

ちょっと前に買った本ですが、しばらく放置してました。
所謂、積ん読です。

外国語フェチとしては、スルーできないタイトルです。
本屋で見た途端に気になり、購入。
買って満足したから読まなかったのではありません。買った時期が試験直前だったので、試験が終わるまで読むのをお預けにすることにしました。

試験から随分経ちますが、やっと読みました。
読み始めたら、一気に読んでしまいました。

読んだ感想としては、『どの方も色々と凄すぎて参考にならない』です(笑)。
経歴に関しては国内の有名大学の大学院(博士過程)を出て、海外の大学に留学して…みたいな話が殆どですが、これに関しては『親ガチャ』の要素が大きい気がします。
ご本人の努力や苦労を否定する気は全くありません。

マイナーな言語を学ぶが故の苦労に『親ガチャ』は無関係ですが、根性が歪んだ私からすると、大学院にも行けて海外留学までできる時点で、そもそものスタートラインが違う…と思ってしまいました。
少なくとも、私とは随分違います。
学費をどうやって捻出したかに関する記述が無い方が多いので、奨学金以外は『親ガチャ』だと私が勝手に推測してます。

『親ガチャ』ハズレ組の私でも参考になることがありました。
勉強のメインが読み書きでも、会話が上達することがあるという記述がありました。
一人で外国語を勉強してると、その言語を話すことがありません。リスニングはYouTubeを利用すればどうにでもなりますが、会話は相手が必要です。
学校等にも行かずに一人で勉強してるのですが、地道に読み書きを頑張ろうと思いました。読み書きの勉強だけで話せるようになるわけではないので、『話せるようになるにはどうしたら良いか?』も考える必要があります。

あと、どの方も行動力が凄いです。
『頼まれてないのに自ら翻訳して、企画書を作って、出版社に売り込む』ことから、翻訳本の出版に繋がってることが多いです。
どんな職業にも言えることだと思いますが、売り込みって大事ですね。
『自分のことを宣伝できるのは自分だけ』って、とある起業家さんが言ってましたが、正にその通りだと思います。

この本の有難い特典(?)として、それぞれの先生方のオススメの本が掲載されてることです。
『おすすめの文学本』、『翻訳の参考になる本』、『その言語を学ぶ為に役立つ本』等が掲載されてます。
翻訳に興味がある人だけでなく、言語を学びたいと思う人にも参考になると思います。
私もオススメの本の中から幾つか読んでみたいと思いました。


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