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お盆に海に入ってはいけないのは、迷信ではなくちゃんとした理由があるようです

こんにちは

お盆ですね
みなさまはいかがお過ごしですか

今年は帰省されている方や遊びに出かけている方も
多いと思いますが
お盆に入る頃に始まった長引く大雨が心配です

お盆頃と言うと、
どうしても水難事故のイメージがつきまといます

『お盆に海に入ったらいかん』
『亡くなった人に足を引っ張られるぞ』

など、
昔からそんなことを言われたことがあります

お盆に里帰りした霊が、あの世に戻る時
一緒にあの世に連れて行こうとする…

そんな怖い話を、
祖父母や親から聞いて育ちました

しかし、お盆に海に入ってはいけないのは
迷信ではなくてちゃんとした理由があるそうです


土用波と離岸流の発生

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夏の終わりが近づくにつれ、台風も増えます

お盆の時期に、
遠方で発生した台風のうねりの影響により
普段は穏やかな遠浅の海岸で突然波が高くなる
土用波という危険な大波が発生しやすくなるそうです

それと同時に、この時期以降潮の流れが変わり、
強い離岸流が発生しやすくなる傾向にあるそうです

離岸流とは、
海岸の波打ち際から沖合に向かって出来る
強い流れ
のことで
お盆に限らず、年間を通して発生するそうです

台風の発生数が増える8月以降は
台風の影響により波が高くなり
より強い流れが発生しやすくなるそうです


離岸流の長さは通常、
数10m〜数100mくらいあるそうで
幅は10〜30mと幅狭だそうです

一旦発生すると、
1ヶ月近く同じ場所で発生し続けることもあれば、
発生から数時間程で位置を変えることもあるそうです

離岸流は海上から目視することができ、
波の形状が周囲と比べて違うところや
海面がざわついているなどの特徴があるそうです


離岸流の怖さ

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最大で秒速2mの速度で進む離岸流に巻き込まれると
知らず知らずのうちに
沖まで流されてしまうことがあるそうです

大人の早歩きほどの速さの流れに逆らって泳ぐことは
水泳のオリンピック選手でも困難だと
言われているそうです

あっという間に流されてしまうため、
気が付いた時には海岸からかなり遠くまで
流されてしまっているケースも多々あるそうで

浅瀬で遊んでいたはずなのに、
引きの強い流れによって
いつの間にか深い沖へと引っ張られるように
流されていた、

足を波にさらわれて戻れない、

という事例もあるそうです

異常事態に気づいた時点で岸に戻ろうとしても、離岸流に逆らって岸に戻るのは不可能だそうです


離岸流に流された時の対処法

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遠浅の海岸を中心に発生しやすいため、
海水浴客が知らないうちに離岸流に巻き込まれ
命を落とす水難事故は後を絶ちません

毎年痛ましいニュースをを目にします

一旦、離岸流に巻き込まれると流れに逆らい
泳ごうとしても流れに押され、パニックに陥り、
力尽きてしまいます

海上保安庁は公式サイト
離岸流に流されたときの対処方法を
紹介しています


【離岸流に流されたら】

・慌てず落ち着く(パニック厳禁!)
・可能であれば、周囲に流されていることを知らせる
・海岸と平行に泳ぐ(離岸流に逆らって泳がない)
・沖向きの流れがなくなったら、岸に向かって泳ぐ
・泳ぎに自身がない場合は、浮くことに専念する


離岸流の幅は
前述のように10〜30mと広くないため、

海岸線と平行方向に
(沖へ向かう流れに対して横方向に)泳ぎ、

離岸流の流れから外れた地点まで到達してから、
海岸へ向かって泳ぐことが奨励されています

そうすれば海岸に向かって流れる向岸流によって
岸に泳ぎつきやすいそうです


泳ぎの得意な人向けの方法として、
浜に向かって斜め45度方向に泳ぐことで
離岸流から抜け出す方法もあるそうです

海岸と平行に泳いで離岸流から脱する対処法以外にも、
沖への流れが弱くなった地点から斜めに泳いで
離岸流を脱出し、
安全に海岸に戻る方法もあるそうです

水難事故が相次ぐこの時期、
万一の事態に備え是非知っておきたい
離岸流の対処方法です


離岸流はどこでも発生する潮の流れ

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離岸流はどこでも発生する潮の流れです
海で遊ぶ際は、
気づかないうちに流されてしまうことのないよう
常に周囲に目を配り、注意しながら遊びましょう

また、家族で海水浴に出かける際は、
お子様から目を離さないようにしましょう



お酒を飲んだら海に入らない

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海では通常よりも紫外線を多く浴び
汗をかくことで体内の水分を失います

そのため脱水症状になりやすくなり
飲酒をすると体内のアルコール血中濃度が上昇し
酔いやすくなってしまいます

また、お酒に酔うと判断力が鈍ります

お酒を飲んだ後に泳ぐと、疲れやすくなり
体温が急速に下がりやすく
激しい筋痙攣を引き起こす危険性を招くそうです

また、嘔吐をしやすく
肺の中に胃の内容物を吸収しやすいと言われ
とても危険な行為と言えます


日本ライフセービング協会では、
毎年全国のライフセーバーが
監視活動を行っている海水浴場で発生した
溺水事故の統計を取っているそうですが

遊泳中に溺れて心肺停止となった方のうち、
飲酒をしていたことが明らかなケースは
少なくとも全体の3割程度あったそうです

こうしてみると、お酒を飲んで海に入るのは
とても危険な行為だと言うことがわかります



クラゲにも注意

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また、お盆の時期になるとクラゲが増えるため、
クラゲに刺される被害を避けるためにも
お盆以降は海には入らないという地域も多いそうです

もし刺されてしまったらすぐに海から出ましょう

受傷後数分経ってからアナフィラキシー症状を
引き起こすことがあり

溺水に繋がる危険性があるため、
受傷直後の痛みの度合いに関係なく、
すぐに上陸することが大切です

酢酸が有効であり、
これらの刺胞に酢酸をかけると
刺糸が発射されていない刺胞に酢酸が作用し
不活性化するそうです

もちろん、
既に体内に入ったタンパク質毒素
(タンパク質を溶かす毒)や
溶血性毒や神経毒などが不活性化しないそうです


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

海上保安庁のサイトの
安全なマリンレジャーのための情報が大変有益です


その他にも、
遊泳禁止区域では泳がない、など
不幸な水難事故が少しでも減ることを願うばかりです

『いのちをだいじに!』

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