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潜在運動系とセルフケア(痛みやコリの解消)

肩が凝ったり、腰が痛くなったりと、身体の不調は嫌なものです。
今回は、潜在運動系で、その様々なコリや痛みを解消する方法を述べたいと思います。

私は若い頃に身体を鍛えていたのですが、その時に、今思えば鍛錬の方法がわかっていなかったので、肩や膝を痛めてしまいました。

当時19歳だったのですが、解剖学や生理学の知識は何もありませんでした。そうした何も知識の状態でお金もなかったものですから、どうしたら身体の痛みを取ることができるかを自分自身で考えました。

そこで思いついたのは、とても簡単でシンプルな理論であり実践方法でした。
シンプルイズベストってやつですね!

身体を観察すると、痛めた部分の筋肉は硬く緊張しています。ですから、ここの緊張を解きほぐせば、痛みはなくなるだろう、と単純に考えたわけです。

肩の部位は、三角筋という肩の丸みを作っている筋肉でした。ここに手を当て、そこからゆっくりと動きやすい方向に微細に動かしていくと、何となく緩む感覚がわかり、筋肉の緊張が取れた気がしました。そして、痛みが少し軽くなった気がしたのです。

更に、この微細に動きに呼吸やイメージを重ね合わせていきました。こうした地味でシンプルな動きを地道に繰り返していくと、いつの間にか痛みは取れていたのです。

そして、鍛錬で動く時に、以前は力んで引っかかっていたところが取れて、動きやすくなっていたのです。つまり、りきみが取れてパフォーマンスが向上したと言うことです。こうした中で不思議な体験もあったのですが、それはまた別の機会にお話しできたらと思います。

後、変化したことは、筋肉の過緊張が劇的に解消したため、身体があまり凝らなくなって、常に快適になったことです。また、力仕事をしても、筋力を殆ど使わなくなったため、何か作業をしても疲れにくくなったことです。

後々、この運動理論を潜在運動系と名付けました。


潜在運動系・柔和法のやり方を説明したいと思いますが、痛みについては様々な原因がありますので、今回はコリを取ることを述べたいと思います。

肘を軽く曲げ、できる限りリラックスし、腕を挙上します。腕を挙上したら、その位置で軽く腕の先端を上下に動かします。どれくらい動かすかですが、ほんのわずかです(1〜2センチくらい)。肘はあまり動かしません。このようにすると、腕は回旋運動を行うため、深部の回旋筋群が賦活化し、表層の筋肉は弛緩するようになるのです。


肩の柔和法

例えば、肩が凝る方は、その凝る部位や緊張している部位に手を当て、その緊張やコリを観察します。そして、できるだけ緊張しないように腕を動かしていきます。そうすると、緊張・コリはほぐれていきます。

どうしても意識や感覚は外側の筋肉に強く働くため、内側の筋肉が働かず、外側の筋肉が多く働きます。このようにして筋肉のバランスが失われ、それがコリや痛みの原因となっていきます。このリバランスを行うことで、それらが解消されるという仕組みとなります。

更に効果を上げるために、この微細運動に様々な要素(姿勢・呼吸・イメージなど)を付け加えるのですが、長くなりますので、別の機会に述べます。

潜在運動系の理論面については前回述べましたので、参考にしてください。

あと、知覚神経は筋肉よりも筋膜が関係しますが、また、そのあたりのアプローチもどこかで述べたいと思います。

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