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建築士音無薫子の設計ノート 謎(ワケ)あり物件、リノベーションします/逢上央士





読友さんにいただいた逢上央士さんの小説、
「建築士音無薫子の設計ノート 謎(ワケ)あり物件、リノベーションします」を拝読📖しました。
(2022,4,2 読了)








主人公は建築を学ぶ男子学生。
男子学生がタイトルになっている建築士・音無薫子の元でインターンとして働くことになるところから物語が始まっていく連作短篇集です。




「リフォーム」と「リノベーション」は同じものという認識でしたが、微妙に違いがあることを本書で知りました。

「リフォーム」は、古い設備を新しくしたり、壊れた箇所を直したりすることで、問題の本質は”建築”にある。
「リノベーション」は、空間そのものの役割や価値を見直し、相応しい形に作り替えることで、問題の本質は「人」にある。




主人公がインターンとして働くことになった建築事務所の代表・音無薫子は「リノベーション」の方を得意としています。
ずば抜けた観察眼で建築から問題の本質を読み解いていき改善していく。
これぞプロのお仕事。




本書を拝読して改めて家は大切だなと思います。
一人暮らしだろうと、同居人(家族)がいる暮らしだろうと安らげる場であるのが本来の家の姿。
私は賃貸住まいだし、きっとこれから先も賃貸住まいだろうから建築自体に手を加えることはないでしょうが、安らげる住み心地の良い家作りをきちんとしていきたいものです。



私は、家にいることも大好きなので大切に思う人の
「家なんて寝るだけの場所」なんて言葉を聞くと悲しくなります。
そういう概念をいつか覆すことができたらいいなぁ。




本書に話を戻しますと、私はラノベ系が苦手なのできっと自分では手に取らない本だと思います。
だけど読友さんのお陰でご縁があり、拝読できて良かったです。
予想を遥かに上回る素敵なお話でした。
時にはこのように自分以外の方が選書した本を拝読することも大切ですね。
新しい発見があるかもしれないから
𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡














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