積読本📚の中から、益田ミリさんのエッセイ
「小さなコトが気になります」を拝読しました。(2023,11,5 読了)

日常の中で益田ミリさんがなんとなく気になってつい確認したくなってしまうものが描かれているエッセイ＆漫画集です。
益田ミリさんの共感力が満載なのは言わずもがな。
拝読しながら自分なりのなんとなく気になって確認してしまっていることも思い浮かべてみたり。



先ず、益田ミリさんと同じく私も確認しているのはモンブラン🌰の確認、間取りの確認、エンドロールの確認、猫の確認、信号機の確認。
これぞというモンブランを求めてカフェへ行った際に目に付いたら食べて確認したくなるし、住宅広告のチラシやネットで賃貸物件の間取りを見かけたら自分だったらどんな風に暮らすか想像してしまうし、映画はやはり何かを期待しつつエンドロールがしっかり終わるまで待機しちゃうし、勤務先のお店近辺でご飯をねだる野良さんたちの姿を出勤前と帰りにキョロキョロ探してしまうし、信号待ちが続く日は今日は少し立ち止まりなさいと言われているんだと自身を納得させたり…
ミリさんと同じことを私もしているなと嬉しくなりました。



その他にミリさんがなんとなく気になって確認してしまうものたちは、そういう見方があるのかと感心するものも多数。
本書に書かれていたことを思い出し、昨日はカフェでだし巻き玉子のホットサンドを食べ、ミリさんが好きなサンドイッチがこれかと1人怪しくニヤニヤしてしまう私。



そして、私がなんとなく気になって確認してしまうもの。
初めて行くお店だとメニューにカツ丼があれば必ずカツ丼を食べるようにしています。
美味しいカツ丼を食べさせてくれるお店かの確認。
私の中でカツ丼が美味しければそのお店は合格。カツ丼の出汁、豚肉へのこだわり(安いお肉でも美味しくなるように工夫があれば良し)からそのお店の心意気が感じれる気がするのです。
前に私が務めていたお店のカツ丼が本当に美味しかったんですよね。
そのお店のカツ丼がやっぱり美味しいんだという確認でもあるのかもしれません。
私はオープンスタッフだったので前のお店のことはとても好きだったし思い入れがあったのです。
途中で新しく入ってきた店長と馬が合わず泣く泣く退職しましたが、今でも前のお店を誇りに思っているので、どこかでよそのお店にそのお店の面影を探しているところもあるのでしょう。



あとこれは読書好きあるあるなのかもしれませんが、本を読む人の姿を見かけるとどんな本を読んでいるのか確認したくてたまりません。
さらにその方が魅力的な人だったら読んでる本を私も読んでみたいとさえ思います。
こうやって考えると常日頃なんとなく気になって確認していることってたくさんあるものです。

本書を拝読して、私も小さな満足が周りにたくさんあるではないかと再確認できました。
仕事に疲弊し心折れていたけれど、本書のお陰でもう少し生きてみてもいいかなと大袈裟ではなく思えたのでした。

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