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島崎藤村短篇集/島崎藤村、大木志門(編)





購入本📕の中から、島崎藤村短篇集に収録されている
「芽生」を拝読しました📖´-
(2024,2,4 読了)




LINEオープンチャット「読書会すみれ」内で開催されたオンライン読書会の課題作品「芽生」と「ある女の生涯」を拝読するために購入。
二作品とも拝読するはずだったのですが、短篇小説だからサクッと拝読できるだろうと軽く考えていた私がバカでした。島崎藤村の文章は古めかしくなくとても読みやすかったので最初はスラスラ読めていたのです。
ところがそんな感じで読んでいると、え、どういうことと迷子になりだしました。サラサラ読めるかと思いきやどんどん文章に重量感が出てくるのです。
あ、これは描写をしっかり読んで考えなければいけないのだとそこでやっと気づきました。
ということで結局オンライン読書会までに「芽生」しか読了できず。おぉ、無念。




本作は自伝的小説。
それを踏まえた上で拝読すると、島崎藤村ろくでもないーーーーっ。
越路吹雪の「ろくでなし」が脳内再生されましたよ。たとえ冗談だとしてもそれだけは言うたらあかんやろということを平気で言ってのけるし。
ただ、著作を仕上げるためには仕方ないだろうという開き直ったような様子は清々しくさえも感じました。この時代だから仕方がないという部分もあるかもしれません。
今度は岡千秋と都はるみの「浪花恋しぐれ」が脳内再生。芸のためなら女房を泣かすどころの話じゃないけれど。



島崎藤村は自然主義作家ということですが、読書会仲間さんは日本の自然主義はフランスの自然主義とは少し解釈が違うというようなことを仰っていました。日本の自然主義作家はフィクションではあるものの自身を物語の中に投影してろくでもなかろうが気持ち悪かろうがバカ正直に書いてしまうのだそうです。そこが面白味でもあるのだと。


例えば同じ自然主義作家の田山花袋の「布団」は布団に残った女の残り香をかぐ姿が描かれているのでしょ?私は未読なのですが。
読書会仲間さんがGACKTさんみたいな美男子ならいいけども、田山花袋のようなおじさんが布団クンカクンカしていたら気持ち悪いと仰っていましたが……
そこは異議あり!


美男子がそんな気持ち悪い行為をしていたらドン引きです。見たくない。受け入れれない。
逆に田山花袋のような人なら気持ち悪っとは確かに思うけど受け入れれてしまう。
これが情交シーンになると話は別です。情交シーンは美しい人たちでお願いしたい。そうでないと受け入れれない。田山花袋ではだめなのです。
前にAV男優が不細工なほど興奮すると言っていた男性がいましたが、これは男性脳と女性脳の違いなのかしら。
とりあえず田山花袋はいずれ拝読せねば。読書会仲間さんのお話を聴いて興味が深まりました。



だいぶ島崎藤村を置き去りにしてしまいましたが……
ろくでもない人だと思いつつも読ませてしまう筆力はさすがです。島崎藤村は改めてまた拝読してみたい。「芽生」と同じ時期に書かれた人気作「破戒」はもちろんのこと、せっかく短篇集を購入したのでろくでもない人の世界観をもっとじっくり味わっていきたいと思います。
また、島崎藤村は詩人でもあるので詩も拝読してみたいです。





読書会すみれ




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