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わたしの近くで、遠くで

新型コロナウイルスの影響で”当たり前だったこと”が当たり前でなくなり、わたしたちの生活はガラリと変わった。それは誰もが身を持って体感していることだろう。そんな中、自ら命を手放す人も少なくなく、SNSや報道では途切れることなく悲しみの声が寄せられた。

一方でこのコロナ渦の中、海外の難民の方々は我々以上に壮絶な生活を強いられているという話を聞いた。一日一日の生活を送るだけでも精一杯な彼らに、生活支援の手が回っていないというのだ。これまで以上に日銭を稼げない暮らしを強いられ、結局自身の”臓器”を売り、家族を養うという手段を選ぶ者も少なくないらしい。中にはそのまま命を落としてしまう者もいるそうだ。

さらに、これは別のコミュニティの話。
心の壊れてしまっている人が、周りに見せる顔を上手く使い分けながら一人の人間を攻撃し続けているという話を聞いた。「死ねばいいのに」という言葉を本人に直接浴びせることもあったという。その行為はもはや病魔がさせるものであるし、きっと本人の意思ではその攻撃を止めることができないのだろう。そして、攻撃されていた人間は自身の心が壊れてしまうギリギリの状態で罵詈雑言に耐え続けていたが、ついに自分が同じ舞台から降りる決断をしたそうだ。

全部が全部新型ウイルスの影響である、という話ではないし、一貫性もない。しかし、命を落とす人、命を落とさないようにと身を削る人、命を落としてもおかしくないギリギリの状態で生き続ける人…と、この3つの姿はどれもひとしく悲しい。とはいえ、沸き上がる虚しさや怒りをどこに向けていいのかも分からない。

ただ、これからもいろんなことを知り、考えよう。まずは知らなければ、”自分ができることをする”も満足に実行できないからだ。

今回のことは、大きな世界の中にある一部分の話。そんな規模ではあるものの、わたしの近くで、遠くで、こんなことが起きているのだと知ってもらうための記事とさせていただきます。


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