見出し画像

「人と比べるとの付き合い方」を話してみて...いま、私が感じること

4月19日に初めて開催した「こじんまり語り合おうー 人と比べるとの付き合い方」の会。
本当にありがたいことに、想像以上に濃厚な90分。場にどっぷりと浸かって直後には「はぁぁー」と安堵と達成感の深い息がこぼれました。
この会は元々、自分の考えをまとめるところまでを一つのゴールとして設定していました。開催から数日経った今までの思考の動きも含めて今の私が考える「人と比べる」についての記録です。


特別でいたい ー他者との比較

人と比べることについてそれぞれが思いを吐き出す中で、「人と同じじゃだめだ」という感覚、そして「ユニークでいたい」という言葉が出てきた。

私も含めて参加者の同意が多かった印象があり、多くの人が感じていることなのかもしれない。

頭では「みんな違う」ってわかっているけれど、どうしてもわかりやすい指標・尺度【年収やいいね数】や行動【〇〇に住んでいる、〇〇をしている】で落ち込んだり、悔しがったり…

自分だけの〇〇・自分だからやれることを探して、わかりやすく自分がこの世の中にいる価値=存在価値 を求めてしまうんだよな~と話しながら感じた。

会が終わってしばらく経って、私が小学校5年生の時に母からもらったこの詩を思い出した。

紙は黄ばんできたけれど、
ずっと私に連れそってくれるカード

大切な誰か、近くの友人に及ぼしている、無意識の影響力。それが存在価値なんだよってまた思い出す。

すぐ忘れてしまうけれど…
いるだけで特別だし、ユニークってことを何度も繰り返し自分に伝えてあげたい。

美しく生きたい ー自分の理想との比較

自分の中の虚像と今の自分を比べてしまっていることがある、というのはわかっていたようで言葉になっていない部分だった。

社会規範の中で「こうあるべき」「これが価値が高い」という像に自分を当てはめて、足りない部分を見つけては「まだまだだ」という気持ちになる。

私の場合、「人の成功や取り組みを心から応援するような人でなくてはいけない」と無意識の内に取り込んでしまって、それができない自分の”黒さ”を肯定できずに苦しんでいることがある。

参加者の中には、人の成功を喜べない自分は何とも思わない、という人もいたことで、「そういう考え方もあるんだ~」とびっくりしたと同時に安堵もあった。

他にも「社会貢献を常にしていなくてはいけない」「ダラダラ生きてはいけない」「早起きはすべき」といったものなど、”美しい生き方”を掲げるのは悪いことではないけれど、苦しくなってしまうのでは元も子もない。

自分の美学から創られる理想の像と比較してしまっていないか?比べてしまったときに聞いてみたい新たな問いである。


安心していたい ー共通する感覚

「自分にOKを出せるか?」という問いを投げかけてくれた参加者。この大きな問いに関して、参加者それぞれの解釈が違ったなというのも印象的なシーンだった。

人生に一度や二度しかOK出したことがない、OKという概念はなく自分はこういう存在だという受容や諦めの感覚がある…それぞれの考え方が現れた。

私なりにまとめると、「自分の全体を肯定する人」「自分の行動や面で肯定する人」「肯定はせず受け容れる人」という形が見えてきた。

私は何となく頭の中で、みんなもOK出したいよね、自分を肯定したいだろうと推測していたので、OK/肯定という感覚がないというのは新しかった。

いつもポジティブに私OK!って思っている必要はもしかしたらないのか。これも美しい生き方の縛りに当たるかも…

一方で、形はどんなであれ、多くの人に共通する根底の欲求があるような気がした。

安心感なのか、大丈夫なのか…どの言葉がいいのかもまだ納得しきれてはいないのだけれど、そういう感覚。

振り返り・感想

こんなに「人と比べる」ということについてだけを話した時間はこれまでなかったなと思った。細かい気づきはまだまだあって書ききれている感覚は正直ない。

けれど、こうやって書き進めるうちに満足感がじわりと溢れ出す。こんな安心がもたらされるなんて、我ながら素敵な会だな、と思えるようになった。終わった直後の自分はインプットや刺激も多く、良さを感じる余裕はすぐに出てこなかったから。

みんなの状況や抱えている課題、生き方は全然違う。けれど、自己開示をして共有できると(よく知っている人も初めましての人も)同志だという感覚が出てきた。

直接的に生活を大きく変えるような解決策を見つけたり、急に生きやすくなったりするわけではないのだけれど、同志がいるって生きる力になる。安心する。

実施できてよかった。

柔らかい笑顔の場が作れたなと思います^^

今後も私たちが話したいテーマについて「こじんまり語り合おう」は継続していこうか、と話しています。少しでも共感してくださった方とお話できるのを楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?