大村ニーナ

小説を書きたい。おすすめの手引き書があれば教えてください。読むべき作品も。

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最近の記事

溜息をつくためだけに一杯の紅茶を淹れるのも悪くない

    • 流れゆく雲のゆくさき追いかけていたのは思い出せない昔

      • 短歌連作「朝」その他

        光射す空と朝とは誰にでも 喜ばしくはないのだろうな 鴉鳴き夜明けを告げる午前5時 願えども朝は襲来する 朝焼けを浴びる草木の輝きの 美しささえ知らないんです 明急ぐ朝に追われて眠ろうとしても痛みだけが増えてく 宵闇は醜いものも隠すから私は夜にしか歩けない 白みゆく空見上げては私だけ老いているのを知った気がした 雲照らす陽の光さえ疎む僕 少しは素直に生きたかった あいじろ(藍白)の空広がって 響きはじめる蝉の声など 目を逸らす振りをしたってどうしても朝は来るのだ

        • 短歌「祭り」連作

          遠花火書架のかげにて怯えけり 享楽的な人らを妬み 喧騒も終わりを予感させるから 未来を話そう口約束でも 幻想は微塵も現に現れず アスファルトには無秩序があり 決められた長方形を流転する僕らの末路みたいな緋色

        溜息をつくためだけに一杯の紅茶を淹れるのも悪くない

          短歌「夏、宵闇」連作10首

          世界とは苦楽混じったモザイクで私の中に地獄があるだけ みんなから忘れられてもどうでもいい この苦しみを終えられるなら 目に映る光の数だけ私よりまともな暮らしがあるので憎む 次の夏にも僕はまだ変わらずに醜く生きているんだろうか 膿むように褪せる紫陽花追い越した夏が夜明けを追い立てている くだらない吐き気に駆られる毎日を水に沈めて夏を始める つまらない不安ばかりが積もりゆき正しい行為が遠くに消える 湿度まで私の首を絞めて来る 腐る傷口抉り取りたい

          短歌「夏、宵闇」連作10首

          短歌「凡庸未満」連作10首

          書くことに向かない故にいつまでも小論文すらコラージュアート 何も書くことが無いのは才能が無いということらしい 寂しい 途上とは未成品などではなくて小なる完成品らしい。死ぬ。 何事も人より劣ると気が付いたときから長い余生が始まる 潰してはいけない暇まで潰しては目減りしていく人生が怖い 近頃はどんな文章を読んでも劣等感しか抱かないのだ 降りるのに理由は無くて生き先が暗く霞んで動けないだけ。 持続的鎮静が欲しい。働けど楽に暮らせぬ仕事よりかは。 ひっそりとドアの建付

          短歌「凡庸未満」連作10首

          短歌「不眠症」連作10首

          ライナスの毛布さえ無い根無し草だけれど深い眠りが欲しい 息をすることすら上手くこなせない私をどうか許してくれよ 真夜中の私の頭を埋めるもの:「ナンセンス」だけ繰る物思い どうしても生きていけない気がしてて明日のことすらわからないんです 焦燥が追いかけてくるだけだから時計を見ない 見るのが怖い 朝陽さえ僕の苦しみを殴るからお願いだから雀よ鳴くな 給湯器の音が怖い夜明け頃社会に疎外される気がする 非才さと無知と悲しい生きづらさなどを抱きしめなんとか眠る 人生をスポ

          短歌「不眠症」連作10首