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【重要】防衛機制・危機的状況に対する心理メカニズム ⑤成熟した防衛(後編)

前回に引き続き「防衛機制」を取り上げます。

防衛機制」とは、簡単に言うと「危機的状況に陥った時にそれに適応しようとする心理メカニズム」のことで、成熟~病的まで4段階の過程が存在しています。

今回は「Vaillantによる分類」のうちの「成熟した防衛」にスポットを当てます。

成熟した防衛」のうち、前回紹介しきれなかった部分をこちら「後編」で展開したいと思います。


当ブログ執筆にあたり、参考にさせて頂いた各種参考サイト様、画像サイト様には心より感謝の意を表します。

また、当ブログ閲覧によるいかなるトラブルも一切責任は負いません。

当方は「診察業務」「相談業務」は一切行っておりません。お問い合わせは「法律関連」の場合は「弁護士事務所」など、「精神医学関連」の場合は「心療内科」や「精神科」などお尋ねください。

当方の記事の中で「診る」という言葉を使用する場合があります。これは、当方が「診察する・治療する」という意味ではなく読者の方が「鑑別すべき・判断すべき」という意味です。

当ブログ内容構成コンセプト等盗用窃用応用無断転載等は一切許可しません
注意書きをご確認ください。


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①概要

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まず「成熟した防衛」ですが、多く診られる年齢は次の通りです。

年齢としては12歳以降で用いられる防衛機制です。
出典:キャリアコンサルタント ドットネットより引用

この「成熟した防衛」は次のような種類があります。

前編での紹介内容
受容  ・愛他主義  ・先取り悲観的予測) ・禁欲主義
感情の自己コントロール  ・感情的レジリエンス
許し  ・感謝  ・謙虚  ・ユーモア
参考:Wikipedia

後編での紹介内容> ※今回の記事内容
同一視  ・慈悲  ・マインドフルネス
抑制  忍耐  ・尊敬  ・昇華
参考:Wikipedia

始めに少し触れましたが、あくまで「危機的状況」での「神対応」です。

例えば、「受容」は「受け入れがたい状況を受け入れる」といったものですが、「知的財産侵害」「住居侵入」「不正アクセス」「プライバシー侵害」「性犯罪」などで、「緊急性が高いもの」を「受け入れる」ものとは明らかに区別するべきです。

例えば、自宅が盗人から荒らされ放題犯罪被害違憲行為違法行為に遭ってそれを不特定多数に対しての野放し状態とは全く異なります

これは「テリトリー」の記事でも触れましたが、誰にでも「侵されてはならない領域」が存在します。

仏の顔も三度」というコトワザがあるように、どんなに優しい人でも執拗に侵されたり毀損され続ければ怒って当然の領域があります。


今回の記事では、各規制のまとめ事例などを分かりやすくお伝えできればと思います。

②「成熟した防衛」の種類

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◆同一視

自分にない名声や権威に自分を近づけることによって自分を高めようとすること。他者の状況などを自分のことのように思い、感じ考え行動すること[6]。
出典:Wikipediaより引用

これは「未熟な防衛」の中の「取り入れ」にも似ていますね。

例えば、「自らが成し遂げられなかった業績」を「自分の子孫」が成し遂げた際に、「誇らしく思う」などといったことが該当します。

逆に控えるべきは、「自らの成し遂げられなかった業績」を「自分の子孫」に「強要」することです。

よく耳にするのは「アイドル志望だった母」が娘に「アイドル志望」を「強要」し、子供に「スパルタ教育」をして、子供悲鳴を上げるパターンです。

同様に「スポーツ選手志望だった父」が息子に「スポーツ選手志望」を「強要」するのも全く同じです。

学生時代にお世話になった精神科医の講師の方はこう話していました。

「こういう親の夢押し付けられた子死んでいる


◆慈悲

相手を可愛がり、悲しむこと・大切にして、可哀想に思うことを表します。
自分よりも立場が下の相手に対して何かをしてあげたいという気持ちが含まれます。

出典:WURKより引用

主に「仏教用語」で使われることが多いですね。
誤解されたくありませんが、「布教活動の一環」ではなく、あくまで「参考」とさせて頂きました。

」とは、相手の「苦しみを抜こう」とする気持ち
」とは、相手に「楽しみを与えよう」とする気持ち
参考:浄土真宗 親鸞会

私が他者からこうした感情の下に「何らかの良いこと」をされた場合、こうした記事執筆で少しでもそのお礼ができればと思います。

逆に自ら開示拡散許容していない情報知的財産」が外部に無断で漏出していた場合、周囲は「慈悲」と勘違いするかもしれませんが、これは絶対にあってはならないことです。

自己他者は互いの了承の下、まずは開示できる範囲での交流をし、その関係性に応じて開示範囲拡大し、関係性深めていくのが通常です。


◆マインドフルネス

マインドフルネス(英: mindfulness)は、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり[1][2][3]、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる[2][4][5]。
出典:Wikipediaより引用

例えるのが難しいですが、「常に落ち着いた心の状態」です。

どんな困難に直面しようとも、「常に落ち着いた精神」で適切問題対処するということですね。

どれほど優れた人でも、「落ち着いた状態」でなければ、冷静な問題対処できません
そういう意味でも非常に重要な要素ですね。


◆忍耐

「忍耐」とは「辛いこと・苦しいことに耐えることや怒りをこらえること」を言い、忍耐力とはそれを継続する力のことを言います。
出典:MindHackより引用

忍耐」というと、「苦痛に耐え忍ぶ」というイメージですが、それだけではありません。

自ら「高い目標」を設定し、それに向けて「大変な努力」を「継続していく」という意味合いが強いです。

ただ「忍耐」といっても、「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ人物による「不当な監視」「知的財産流出」「プライバシー侵害」「個人情報流出」「情報データの搾取」などや、「反社会性パーソナリティ障害」を持つ人物による「人権侵害」や「違法行為」があった場合、これらを「忍耐」として耐え続けていては、精神病んでしまいます

また上記のような疾患を持つ人物ほど、「自らの異常性」を認識していなかったり、故意的に「他人のテリトリー」を侵して、他人の持つ未開示の情報データを無断で取得して私服を肥やすような悪行を平然とやってのけます。

こうした異常事態にならないように、「不可侵の領域」や「テリトリー」、その「境界線」は常に明瞭でなければなりません。


◆尊敬

アドラー心理学では、「尊敬」は「信頼」とセットで「相互尊敬・相互信頼」として使われますが、ここでのニュアンスは「ヨコの関係」です。
出典:ヒューマン・ギルドより引用

通常、「尊敬」というと「目下から目上」という印象がありますが、それだけではありません。

世の中には様々な人がいます。
当然、同年代や年齢の若い人物の中に対しても、この「尊敬」は使われます。

対人関係で最も理想的な関係は「AdultAdult」の関係です。
互いに一人の「成人」として「尊敬し合える関係」こそ最も理想的だと言われています。

私が尊敬できる人物は、決して「外面」だけではなく、この「成熟した機制」をほぼ実践できていることと、直接的対応が「対等目線」の「すべての健全者」です。

逆に年相応の精神発達段階にない人物の挙動については、「人のフリ見て我がフリ直せ精神で診させてもらっています(笑)


◆昇華

反社会的な欲求や感情を、社会に文化的に還元出来得るような価値ある行動へと置き換えること[5][6]。
出典:Wikipediaより引用

例えるならば、「反社会的な感情」や「性的欲求」を「」や「小説」にすることなどがあります。

これ以外の例では、私の学生時代に精神科医の講師が他の例を挙げていました(この前置き極めて重要)。

例えば性的な欲求が強い人の場合、婦人科や肛■科の医師を目指すなども、この「昇華」に該当するとのことでした。

少なくとも、私はそこまでして性的欲求を満たしたい人物の気持ちは、残念ながら理解できません(笑)


◆抑制

意識的な衝動を、意識的もしくはほぼ意識的に延期する[5]。
出典:Wikipediaより引用

この「抑制」の最も分かりやすい例は次の通りです。

失恋したことを忘れるように仕事に没頭する。
出典:キャリアコンサルタント ドットネットより引用

この「失恋」が最も分かりやすい場合ですが、「忘れよう忘れよう」と努力するのは「逆効果」です。

逆に「相手を意識していること」になりますので、こうした前向きな行為に集中し、「心の傷」は「時の流れ」にゆだねた方がよい場合もあります。

③まとめ

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今回取り上げたものすべてがやはり「成熟した対人関係」では欠かせないものであることが分かります。

人は「十人十色」ですし、「生まれてきた環境」も「生い立ち」も「人格形成」も何もかも「千差万別」です。

重要なことは「個々の違い」を「尊重」しつつ、「対等目線」で関わり合える関係性を築けることですね。

正直、「違い」によって「相性」が生まれるのは当然です。
例え「相性」が合わない人とでも、「直接的関係性」の中でいかに円満に関わり合っていくかが重要ですね。


最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました

健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります


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④参考・引用など

Wikipedia
WURK
浄土真宗 親鸞会
MindHack
ヒューマン・ギルド
キャリアコンサルタント ドットネット
・鈴木敏昭(2017)『防衛機制の心理分析:心理分析法中級シリーズ第5巻』相対舎.


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