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読書日記㊶旅屋おかえり/原田マハ

こんにちは。
読書量がすこーしずつ戻ってきました。
しかし、やっぱり1か月前よりは本に集中できる時間が短くなっている。新しいこと始まったから仕方ないか。

久しぶりなので上手く書けるかちょっと不安ですが・・・
今日の本、いってみましょう。

旅屋おかえり/集英社/原田マハ

売れないタレントの”おかえり”こと丘えりか。旅好きが高じて、旅番組をレギュラーで持つが、仕事はその1本のみ。頼みの綱の旅番組も、緊急打切りが決定し、がけっぷちのおかえりが始めた「旅代理業」。事務所の強面社長・元女優の副社長とタッグを組み、依頼人の心に寄り添い、代わりに旅をすることで笑顔と幸せを届けていく。

原田先生の本は「総理の夫」「常設展示室」「本日は、お日柄もよく」に続き4作目。

まず、結論を言います。「本日は、お日柄もよく」が好きな人は絶対好きだと思う!人の心に寄り添い、相手を喜ばせたい、力になりたいと一生懸命になる登場人物達は、2作に通じるものがあると思います。そして、「本日は、お日柄もよく」もそうだったけど、感動ポイントが多い!普通の本って、起承転結の「転」あたりで話が急展開し、「結」で感動に至る作品が多いと思いますが、この本は、細かい起承転結が繰り返される。誰でも分かる読みやすい文章なのに、ぐっとくるエピソードと登場人物の言葉での心理描写で、すごく心に刺さるんですよね・・・。おかえりへの手紙、故郷の母との会話、助けてくれる旅番組メンバー。感動ポイント「ここもかいな!」の嵐なので、電車の中で読むのは危険です。笑

旅っていいですね。私も夫も予定を立てるのが苦手で、旅行したいなーと思っても腰がめちゃ重い。しかし、私の就職が決まったことで、仕事が始まるまで目一杯遊ぼう!と思い、農泊に行ったり、長野に行ったり、下呂にも行きました。予定を立てるまでは面倒くさいですが、行ってしまえば「来てよかったな」と毎回思います。現地で食べるもの、景色、自然、お店。普段の生活と離れた場所に行くことで、「自分の世界って狭かったな」と再確認させてくれます。

この本の中で一番好きなエピソードは、華道一家のお話です。華道一家を継ぐ父と娘であり、師匠と弟子。素直になりたい、でもなってはいけない葛藤と、華道への溢れる思い。あー詳しく書きたいけど、ネタバレせずに読んでいただきたい!!

「旅屋おかえり」の特別編「丘の上の賢人 旅屋おかえり」が発売されているようですね。この感動を再び味わえるなんで。もっともっとシリーズ化してほしい作品です。

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