こんにちは。
昨日は久しぶりに大学の友人3人に会いました。

女性のグループって立場や環境が違うと、話が合わなくなったり、居心地が悪くなったりすると思うんです。それは悪い事ではなく、自身が変化した証拠で、仕方のないことだと思います。

昨日あったメンバーは、新婚さん、子持ち、独身。仕事もパートだったり、正社員だったりバラバラ。しかし、とても心地が良かった。それぞれの考えを否定しないし、押し付けない。人の意見に耳を傾け、尊重しあえるこのメンバーがとても好き。

さて、本日は立場の違う女性３人の物語。

リセット/双葉文庫/垣谷美雨

遠く離れた故郷から上京し、何十年。「人生をやり直せたらー」そんな思いを抱える専業主婦の知子、フラフラ自由に生きる晴美、キャリアウーマンの薫。人生東京で再会し、勢いで入った居酒屋で、高校三年生にタイムスリップしてしまう。果たして二回目の人生は望むように生きられるのか？

今回の話は、女優になりたかった美人の知子、優秀が故に男性から疎まれ結婚しなかった事に引け目を感じる薫、高校中退し貧乏暮らしでただ平凡に生きたいと願う晴美の３人が主人公です。「子育てはもう卒業します」も３人の女性の話だったけど、違うのは３人が仲良くないこと。異なる環境で生きてきて、はじめは本音を中々話しません。タイムスリップした奇異な運命を背負う３人なんだから、本音を話せば良いのに。笑　みんな自分の人生をやり直す事に必死なんですよね。互いの人生の苦労を知らず、体当たりで違う人生に踏み出してしまう。

この本で一番描きたかったことは、「違う人生を生きれば、幸せになれるのか」という事だと思います。これは、永遠の課題ですよねー。私もあの時こうすれば、と思うことがいっぱいあります。違う部活をしていたら。違う大学に進んでいたら。違う仕事をしていたら。選ばなかった道には、悩みもなく素敵な人生が待っていたのではと思ったりしますが、きっとそんなことは無いですね。

この３人の中でも、一番苦労しているのが、晴美だと思います。やり直した人生でも上手く行かないし、一番最初に元に戻りたいと願っています。晴美は他の頭の良い２人と違って、ちょっと思考が足りず、逆にいうと大胆なところがあります。でもたまに、核心をついた発言をします。最後には、大きなチャンスを掴み、慎重な２人に対して「残り少ない人生、なんだってやってみる！」と逞しい姿を見せます。私も頭でっかちなタイプなので、時には晴美のように、考える前に飛び込むのも大切ですね。

垣谷先生の本、何冊読んだだろう。これで残りは「竜巻ガール」と「もう別れても良いですか」の２冊になりました。垣谷先生の作品は、本当にハズレがない。コレガチです。面白くなかった本ないもん。一番好きなのは、、、今は「農ガール農ライフ」かな。