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【映画】是枝裕和(監督)『海よりもまだ深く』

韓国の小説『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の中に登場する映画、是枝裕和(監督)『海よりもまだ深く』をAmazonプライムビデオで観ました。
阿部寛さんの出演する映画やドラマに、今のところハズレはありません。
そこに真木よう子さん、小林聡美さん、リリー・フランキーさん、そして樹木希林さんという、私が好きな俳優さんばかりが出演している映画でした。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という、カナダの精神科医、エリック・バーンという人の言葉があります。
他人と過去は変えられない・・・これは理解ができます。
自分と未来は変えられる・・・本当でしょうか。自分は頑張れば何とか変えられるかも知れません。そして、10分くらい先の未来なら、変えられるでしょう。しかし、1年先の未来となると、かなり難しくなる気がします。これが10年先の未来となると、自分の力だけで変えるのは、ほぼ不可能なことです。未来が遠くなるほど変えれる確率は下がっていきます。

だからといって、全く諦めてしまうのは一番良くないことで、変えれることを、夢見続けていかなければいけないのです。
自分が変わらなければ、未来を変えることはできないとも言えます。

小学生の頃、将来何になりたいとかいう、夢とかいうものはありませんでした。
親からも夢を持てと言われたこともなかったし、ただ、親の生き方を見て、漠然とああいうふうになるんだろうなと考えていました。
そんな自分なので、結婚して子供ができても、夢を持てということは言えませんでした。

夢を見る・・・宝くじを買って、3億円当たった夢を見るのと、小説家を目指してベストセラー作家を夢見るのと、どういう違いがあるのでしょうか。全く違うような気もしますが、夢を見るという意味では、結局は同じではないかと思います。

人間は、生まれたら死ぬまで生き続けなければなりません。その間、幸せな時期もあれば、辛い時期もあります。あのとき、ああしておけば良かったと思うことはいくらでもあります。そして、人生は絶対に過去に戻ることはできません。

小説を読んだり映画を観て、何を感じてどういうふうに考えるかは、人によって違います。
特に『海よりもまだ深く』というような映画は、その違いは大きいと思います。
私にとってはタイトルの通り、深い意味のある映画でした。

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